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企業理念が体現できているお店を発見!
(この記事は1,987字、読み時間3分30秒です)
昨日、中小企業診断士を学ぶお友達5人で、受験お疲れ様会をしたときに、ステキな体験・感動した話です。
お店は、東京駅にある大衆ビストロジル。肉料理を中心にソムリエが厳選したワイン・シャンパン等を提供しています。
5名で予約し、4人が先に入り、店員さんには、明確な時間がわからないけど、1人が1時間ぐらい遅れて来る予定を伝えました。
料理を注文すると、美味しそうなお肉やサラダが来ます。
(イメージはこんな感じ)
後から人がくる場合、先に料理を取り分けておくことがあります。私たちは、お肉とサラダを別皿に移しました。
乾杯からはじまって、試験の振り返りや、短評、これまでの足跡を楽しく話します。あの設問は、こうだと思う。私はこうした。だってこう書いてあったから。でも、だとしたら、あの制約はいらないよね。なんて会話をしながら20分ぐらいしてからだろうか。
男性の店員さんが、取り分けてあるサラダをみて一言。
「サラダをラップして、冷蔵庫に入れておきましょうか?」
想定外の一言でした。私達は「お願いします」と伝えて冷蔵庫に入れてもらいました。その後も、何か注文をすると、この人数ならプラス◯◯円で大盛にした方が良いですとか、よく飲むことがわかったのかプラス◯◯円でビックサイズでお得になりますが、いかがですか。
などなど私たちの状況に応じ、最もお得になる提案をしてくれました。
追加オーダーしたいときに「すみませーん」と声かけたときは、接客によってオーダー受けられないから「◯◯さんお願いします!」と他のスタッフに笑顔で声を掛け、そのスタッフも笑顔で返事している。チームワークも良さそうだと思った。結局もう1人のメンバーは1時間半ぐらい遅れて来ました。その時には
「お肉温めましょうか?」
と声をかけてもらいました。
このお店、すごいな。ステキだな。感動している自分がいました。
「ラップして、冷蔵庫」「お肉温める」
これは、潜在的な課題解決です。
気になったお店だったので、家帰ってホームページ見ました。
会社のビジョンには、こう書いてある。
「飲食業界の枠を超えてサービス業界全体にポジショニングされる会社に」
今回の体験は、秀逸なサービスモデルとしてポジショニングできますね。
コンセプトには
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当たり前の追求=凡事徹底の先にある一つでも多くのサプライズを、スタッフ・ゲスト・出店する街に提供し続けていく事、そして、そのお店を通じてパワーを提供し続けていく『エナジースタンド』になる事、それが私達の使命であると考えています。
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と書いてあります。サラダにラップして冷やすのは、ものすごい大きなことではないと思う。けれど、ものすごい大きな心遣いが入っている。それがこのお店にとっての凡事徹底例でもあるのだろうな。そして私はサプライズをもらいました。
また、こうも書いてある。
JILLION(ジリオン:会社名)が重視するのは、CS(顧客満足度)だけではなく、ES(従業員満足度)、FS(家族満足度)と。
家族向けに、お店で食事会もしていそうです(勝手な想像)
ESとCSはよく聞きますけど、家族を加えたFSは初めて聞きました。
こういった企業理念と、それらの体現。
どのようにこれらの理念を定着させて、体現しているのか気になりました。
それらしい言葉を掲げるだけでは、このサービスは提供できない。
どんな仕掛け、取り組みがあり、どんな苦労、改善があったのか。
これは、1人のスタッフではなく、複数のスタッフが提供しており、それが企業理念と結びついているのです。そこが素晴らしいと思う。
組織が、組織として成立するには、3つの要件があると言います。
1、共通の目的
2、貢献意欲
3、コミュニケーション
(byチェスターバーナード)
このお店(会社)には全て揃っている気がした。
団体ではなく「組織」です。
ここでいう団体は、青信号で横断歩道を渡る人たちを指します。
横断歩道を渡る目的はあっても、誰かが、何かに貢献しようと思わない。コミュニケーションも取らない。ただ渡るだけ。
でもこのお店はどうだろうか。企業理念のもと、顧客満足に貢献しようとし、スタッフとコミュニケーション取りながら、サービスを提供している。
飲食店事業以外にも、ウェディング事業も展開していました。強みを活かせてシナジー効果ありそうです。恐らく、おもてなしのエレクトリカルパレード状態ですね。
ステキなサプライズが、もっと多くの人に届きますように。
スタッフさん、どうもありがとうございました。会社の近くにもお店あることを知ったので、また行きます。
社長さん、スタッフさんはミッションクリアしてました!
食事を通じてステキな体験を買った話でした。
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まとめ
・企業理念が従業員に浸透すると、顧客に感動的なサービスを提供できる
・組織成立の3要件
1、共通の目的
2、貢献意欲
3、コミュニケーション
追伸)
後日、社長さんから、お礼のメールを頂きました。
わざわざお返事、ありがとうございました!
余計に応援したくなりました。
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