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こんなに違う猫と人(そして犬)の食性と代謝/やはり猫は超肉食の狩猟動物だった/次回は「#かなえたい夢」に応募します。

猫は想像以上の超肉食の狩猟動物だった。
食性だけでなく代謝もまったく違っていた。
人は雑食だった。
犬の食性はその中間に位置するとのこと。
次は「#かなえたい夢」に投稿します。
猫と人の共通成分の薬の話もします。


猫は想像以上に超肉食な上に、人とは基本代謝も違っていた。


23kgのダイエットのリアル3でも、猫は超肉食の狩猟動物だったと書きましたが、それは想像以上でした。


衝撃の「グルクロン酸抱合」の欠如


先ず、びっくりしたことは、人間ではごく基本である「グルクロン酸抱合」という代謝(体内の化学反応)がほとんどできないということです。

「グルクロン酸抱合」は、肝臓で行われる解毒代謝作用の一つで、脂溶性物質を水溶性に変換し、体外に排出しやすくする代謝プロセスです。

具体的な代謝物では、新型コロナ感染症やインフルエンザなどで発熱した時に、比較的安全性が高いとして、私がいつも処方しているカロナール(=アセトアミノフェン)などがあります。

生活に密着したものでは特定の植物油(特にエッセンシャルオイル)が代謝できず中毒症状を起こす可能性があります。

「えっこんなこともできないの?」がそれを知った時の正直な気持ちです。

それとともに、「えっこんなこともできてしまうの?」ということも知りました。

要するに全く違う生き物だったということです。

すべて(が言い過ぎならほとんど)は、猫が超肉食型の狩猟動物として進化し、植物由来の栄養素を利用する必要がなくなったことが、原因だろうと考えられています。

人間が食べても大丈夫なもので、猫が食べてはダメなものには以下のようなものがあります。

ネギ類、チョコレート、ぶどう・レーズン、アボカド、キシリトールなど。これは、家族から何回も言われていて知っていました。

猫の飼い主さんには常識かも知れませんが、猫は超肉食に特化しているため、動物蛋白からの栄養吸収が得意で、植物からの栄養吸収は苦手(というか不要になったの)です。

人は雑食であり、犬は肉食に近い雑食動物として猫と人の間に位置するとのことです。


エネルギー源も必須栄養素もまったく違う。


猫のエネルギー源は、脂肪からが60~70%、タンパクからが30~40%、炭水化物からは10%にも満たないとのことです。

人間のエネルギー源は、炭水化物から45~65%、脂肪から20~35%タンパクから10~15%の割合で、猫ではほとんど利用しない炭水化物を一番のエネルギー源としています

猫に比べ人は「雑食」であり、犬はその間の「肉食を主とする雑食」に位置すると考えられています。

猫は甘みを感じないなど感覚も異なるとのことで、びっくりすることが多すぎます。

代謝が違うため必須栄養素(体内で合成されず、食事からとる必要のある栄養素)も違います。

タウリン、ビタミンA、ナイアシン、アラキドン酸などを直接肉から摂取することが必要です。


「#かなえたい夢」に応募します。


前回も書きましたが「猫」「人」「腎臓」をキーワードに発信をしていて、次第にこれを第2の仕事にしたいと思うようになりました。

しかし、猫と人は食性も代謝も違う全く違う生き物なので腎臓病の治療食を含め慢性腎臓病の治療には共通することもあるけれど、違うこともたくさんあるだろうと思います。

それを正しく理解し、正しくアプローチすることが大事だろうと思います。

それを痛感したので「#かなえたい夢」に応募する前にこれをこのことを記事にしようと思いました。

今度は「#かなえたい夢」の投稿予定です。


おまけ


猫の薬として見た「セミントラ=テルミサルタン」も「ラプロス=ベラプロストナトリウム」も、成分は私が人間の薬として知っている薬で、特にテルミサルタンは日常的に処方している薬だった。

「#かなえたい夢」の投稿予定後に、猫と人の共通成分の薬の話もしたいと思います。






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