猫好き腎臓外科・泌尿器科医

猫好きな腎臓外科・泌尿器科医です。我が家に猫のシロが来てくれてから5年も経って猫の腎臓病の多さを知り、猫の腎臓病について学び始めました。人の腎臓病との共通点や相違点を理解して、シロや他の猫の腎臓を守るために、さらには猫の飼い主さんの腎臓を守る為に発信していきたいと思います。

猫好き腎臓外科・泌尿器科医

猫好きな腎臓外科・泌尿器科医です。我が家に猫のシロが来てくれてから5年も経って猫の腎臓病の多さを知り、猫の腎臓病について学び始めました。人の腎臓病との共通点や相違点を理解して、シロや他の猫の腎臓を守るために、さらには猫の飼い主さんの腎臓を守る為に発信していきたいと思います。

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猫好きな腎臓外科・泌尿器科医の自己紹介 はじめてのnote

猫と人の腎臓病では原因が大きく違うらしい。 そして、その原因が克服できれば猫が30歳まで生きる日が来る可能性もあるとのこと。 自己紹介です。 初めまして、私は猫が好きな腎臓外科 泌尿器科医です。 先ず、その私がなぜこんな記事を書くことになったのかを知っていただきたいと思います。 勤務医時代は外科系医師であり、手術を主な手段として腎臓・泌尿器科疾患の患者さんの治療に関わってきました。 がんの手術などだけでなく、慢性腎臓病に対する腎臓移植手術にも数多く立ち会ってきました。

    • 「トキソプラズマ」は本当に猫や人を操るのか?

      トキソプラズマは、本当に猫と人を操っているのでは? それでも猫好きには猫との生活が幸せ。 猫の糞便の取り扱いに気をつけよう。 AIMタンパクの機能不全もトキソプラズマが原因では? そろそろ次は人間の腎臓の話をします。 前に予告したトキソプラズマのお話をします。 トキソプラズマは、猫に終宿主(繁殖を行う最終宿主)として寄生する寄生虫で、それ以外にもネズミや人やいろいろな動物に寄生します。 猫に感染したトキソプラズマは、まず猫の腸で繁殖します。 主に初感染の時は環境に強

      • 「腎臓外科・泌尿器科医」のネーミングについて。

        ★雑談っぽい記事も書いてみたいと思いました。 ★実際には「泌尿器科」を標榜しており、現在も「日本泌尿器科学会」が学会の正式名称です。 ★最近では「腎臓外科・泌尿器科」「腎泌尿器外科」など、正式科名を腎臓外科を加えて変えた大学も増えてきました。 ★しかし、診療の範囲は今までと同じです。 私が投稿で「腎臓外科・泌尿器科」というネーミングを選んだ理由は、実際の診療範囲が医療関係者以外の人に伝えやすいと考えたからです。 もう一つの理由は、科名が「泌尿器科」単独よりもカッコ良いので

        • 猫の腎臓病はトレードオフの結果か?

          結論は、そう考えている人は多い様です。 ついでに、「トキソプラズマと猫は人の脳を操作する」という興味深い本と記事にたどり着きました。 おまけに、そろそろ「人の腎臓」の話もして行きたいと思います。 前回「猫は非常に腎臓病にかかりやすいというハンデがあるのに、なぜ同じ祖先から分かれた犬より平均寿命が長いのか?」という疑問を投げかけました。 これは、進化の過程の「トレードオフ(何かを得るために何かを捨てること)ではないのか?」と考えてのことです。 実際に猫は犬より平均寿命が1年

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        猫好きな腎臓外科・泌尿器科医の自己紹介 はじめてのnote

          「AIMタンパク」治療薬は猫に圧倒的に多い腎臓病から、猫を救うのか?

          結論は、非常に可能性が高いと考えています。 そして、2026年~2027年頃に薬の実用化を目指しているとのことです。 おまけに、猫の腎臓病がトレードオフ(何かを得る為に何かを捨てる)である可能性は? そもそも「AIMタンパク」とは? その名前にも出てくる「マクロファージ」との関係は? 「AIMタンパク」の略語部分は「Apoptosis Inhibitor of Macrophage」で、直訳すると「マクロファージの細胞死を抑制する+タンパク」となります。 そして「AIM

          「AIMタンパク」治療薬は猫に圧倒的に多い腎臓病から、猫を救うのか?