〈それ〉がない日記㉘

20240212
　最近やたらに寝汗をかく。

　朝起きたら、Tシャツがぐっしょりしている。悪夢にうなされているわけではない。大好きな焼きそばをひたすら食べていたり、なぜか知らないステージの上に立っていたり。昨日だってむかしお付き合いしていた子と仲良くしている場面に甘酸っぱい気持ちで目が覚めた。
　過去は美化されるというが確かにそうで、それでついつい夢の中のその子に〈それ〉をあげてしまった。つぎに夢の中で会えるまで〈それ〉がないままだ。　
　久しぶりにゆっくりおめざめ。９時に起きて朝ごはん。家族みんなで神社までお散歩。そういえば初詣に行っていなかった私たち。今更ながらに１年の健康を願う。ひたすらに。インフルエンザ自宅待機が今日でおしまいのつくしちゃんも、ひさしぶりの外出にヨレヨレしながらもたのしそう。
　神社でお参りしていたら、何やら「地域の歴史を調べる会」的なおじいさんが、この神社や石碑の云われを教えてくれる。昔なら「めんどくさいなぁ」なんて思ったかもしれないが、最近は「ほうほう」なんて面白がって聞けるあたり、大人になったなぁ。
　帰り道、道が渋滞している。犬！なんてこった。大きな道の真ん中を、犬が歩いておる！首輪をつけてはいるから飼い犬なんだろうが、一体なにがあったのか。しばらく様子を見守るも、犬さんは見向きもしない。そのうちスッと脇道に入っていった。無事ならよいが・・・
　そういえば昔は野良犬がいた。そのへんを犬さんが闊歩していた。いまは野良猫しかみない。それはそれで健全だが野良猫までいなくなってしまうような世の中もさみしいな。
　たっぷり１時間半のお散歩から帰って、お昼たべて、おやつ食べて、本よんで、ゼロくんの折り紙作品を整理（６３７個→１０６個）して、晩ご飯つくって、晩ご飯たべて。ビール呑んで日本酒呑んで。特別ではない当たり前の１日に幸せを感じる年齢に。えぇ、もう人生も折り返し地点に入った私です。
　
　さて、今日は夢の中で〈と〉を返してもらわなくっちゃ！当時の恋人、出てきてくれるかしら。