Photo by n001 〔詩〕飛翔 34 ネコハル 2023年4月14日 20:50 時が乾いた砂のように形なく零れ落ちるものならば逆らうのはもう止めよう目を血走らせ髪を振り乱しても留める術などありはしない記憶が濡れた砂のようにいつまでも纏わり付いても無理に擦り落とさなくてもいい肌が傷付き指先に血が滲めばまた隙間に入り込まれてしまうだけ黒く重く濡れた砂もいつかは乾きサラサラと零れ落ちるものだから剥がれ落ちた記憶はただの過去の欠片のひとつもう探さなくていい微かな喪失感は翼に変えて高く高くどこまでも飛ぼう ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する この記事が参加している募集 #私の作品紹介 117,271件 #詩 #私の作品紹介 #飛翔 34