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嘘のようで嘘じゃない、本当のおはなし。 1ヶ月ほど前のある日、業務関連の連絡で埋まっていた私のメールボックスに、なにやら気になるタイトルのメールが届いた。 件名:「ただの思い出話ですー」 見るとそれは本当に感謝してもしきれないくらい、当時お世話になった高校の恩師からの突然のメール。卒業後も何度もお世話になっていたものの、とても久しぶりだったので 「なんだろう?」 と開いてみると、そこには17年前に本当に必死になってあがいていた頃の私の記憶とともに、その時起こった奇跡
私はメイクが好きだ。メイクをする時間も、お店でコスメを見ている時間も、学校の授業でヘアメイクのことを教わっている時間もたまらなく楽しい。 だけどメイク中、心の奥底ではいつも「ブスだった頃の自分に戻りたくない」という想いがある。 隠さないと、ブスだった私も、自身のない私のことも。 色んな人が私を「可愛い」と褒めてくれることが増えていく度に、気を抜くと「可愛い私」が剥がれ落ちているんじゃないかと不安になる。 その度に家で、街中で鏡を見て、もうぼんやりとしか覚えていないかつ