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宅浪日記

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旧帝薬学部を目指す自宅浪人生の奮闘記録。
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#大学入試

二十歳の冬、私は勇者になろう。

二十歳の冬、私は勇者になろう。

12月。共通テストまで1ヶ月。

三度目の大学入試シーズン。現役のときにはセンター試験最終年度にぶち当たり、友人たちの多くは、浪人して新たな形式の共通テストに挑むリスクよりも、進学して気持ちを入れ換える選択をした。

私はそれができなくて一年浪人することを選んだ。そうして新しく始まった共通テストでまた失敗した。

そうして、あと一年だけ自分ととことん向き合おうと覚悟をきめた。もう大学への憧れや情熱

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半年間、母以外と会話しなかったら。

半年間、母以外と会話しなかったら。

私は予備校に所属していない浪人生。

朝4時に起床し、愛猫と少し戯れ身支度をしたら、家族が起き出す前に家を出る。

朝焼けを浴びながら向かう先は自宅から徒歩三分の立地にある有料自習室。月一万円で個別ブースを24時間利用可能。

そしてひとしきり勉強して帰宅するのは夜10時。
小学生の妹は既に布団に入り、父はビール片手にうつらうつら。母と適当なバカ話をして腹を抱えて笑ったら、猫と戯れ、その日の復習を

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どうしてもモチベが上がらないときは下を見る。

どうしてもモチベが上がらないときは下を見る。

宅浪の苦しいところ。

ライバルが死ぬ気で爆走してる姿を見られないこと。
ペースメーカー的な授業がないこと。
人と会話する機会がないこと。

するとどうなるか。
モチベーションが低下した際に中々戻ってこられなくなる。

実際、ひどい例だと五月中頃から三週間近く無気力状態が続いたこともある。コロナ休暇で現役生がめきめきと力を伸ばしている傍らで惰眠を貪っていた己の姿を思い出すだけで悪寒がする

それで

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