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『糖尿病の治し方』9-4 退院日

月末。 そろそろ退院しないと月が替わって追加料金が発生する
からと、退院日が決まった。
 
 
 
自前のすい臓は相変わらずへたばったままで、インスリンは出ず、
体調はフラッフラなままなんだが。(いってられない)
 
お金をあんまりかけたくないので、そろそろ退院しないとヤバイ。
 
が、母がいるとはいえ、自宅で自分一人でやっていけるのかと
いわれれば、不安しかない。
 
朝方の、目の前1mのことしか考えられない状態で、血糖値を
計ったり、インスリンを打ったり、藥を飲んだりする自信がない。
(無理だと思う)
 
肺炎の藥も、点滴からカプセルの飲み薬に変わった。
泡が出るツラさは全く変わらないんだが。
 
 
 
 
 
 
そんな感じで、不安しかない状態のまま、退院日当日が来る。
 
母が迎えに来たので、荷物をまとめてタクシーで家に帰る。
 
現状、『何とか歩けているだけ』なんだけれども。
 
母いわく、「結構大丈夫そうに見えた」とのこと。
 
『見た目では何も分からない』ということなのかもしれない。
本当に、周囲はあまり分かってくれないものなのだ。
無理もないことなのかもしれないが。(見た目じゃ分からん)
 
 
 
 
           🚗=
  
 
 
タクシーが家に到着。
 
さっそく近所のスーパーに歩きで買い物にいってみる。
 
道中、見かけた花がやたらと色彩鮮やかに美しく見えた。
「よくいわれる現象はコレか」と思った。 本当に美しい。
 
ヨタヨタと歩いていると、私のすぐそばを大型トラックが通り
過ぎていった。 病院の廊下と違って、何もかもが同時に動い
ている。
 
何でこんなにせわしないんだろう。 今まで自覚してなかった
けれど、世の中本当にせわしなさすぎる。
 
同時にいろんなことが起こりすぎだ。(情報過多ってやつ?)
 
 
 
 
 
 
スーパーに到着。 以外としんどい。 大丈夫かな…?
 
店内をウロついて、魚の切り身と納豆1パックを買った。
 
家に帰るとヘトヘトになった。 30分ほど歩いただけでこの
ザマだ。
 
食事は母が用意してくれた。 現状、自分の体力では自力でどう
こうできる気がしない。 仕方ないので、しばらくは母に頼ろう。
 
そこから、どうにかこうにか食事を食べ、食後に血糖値を計り、
インスリンを打って、藥をのんで寝た。(めんどくさーい)
 
 
 
 
 
 
 
退院したのはいいものの、体力は戻らない。
 
地に足がついてない感じというか、フラッフラで頭がロクに働か
ないままだ。 いつになったら回復するのだろうかコレは???
(すい臓が仕事してないせい? 肺炎のせい? よく分からない)
 
いろいろと不安が絶えないままに、私の退院後生活は始まったの
である。
 
退院当日は、「やっと病院から離脱できた」と思ってるところも
あったんだけど。
 
 
 
実際のところは、まだまだ安心できない日々が続くのであった。
 
何だかいろいろ大丈夫ジャナイ。

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