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アキのエッセイNo.199ーこの世界で生きるための条件なんてないはず

こんにちは!
アキです。

支援職をずっと目指して
勉強したり
実習やボランティアをしたりして
転職や
資格を取るための受験までしたのに
結局上手くいかなくて
現在、清掃会社に勤務しています。

支援職は本当にやりたかったのか?
それを自問すると
イエスと答えが出ていましたが

改めてふと思ったのが
本当に人に尽くしたいと心から思っていたら
支援職になれなかったとしても
ボランティアだったり
何らかの奉仕活動をしているよね、
ということです。

以前、他人から
「支援職への執着がある」と言われ
結構腹を立てていましたが
図星ですね。

支援や福祉について学ぶのは好きでした。
でも
実際に人に尽くすことに
そこまで心から喜びを感じるのかと聞かれると
すぐにイエスとは言えない自分がいます。

実際
自分は発達障害や精神障害があり
その痛みや苦しみを知っているからこそ
人に尽くしたいと思ったことは事実です。

それを仕事にしていたらどうなっていたか?
おそらく
潰れていたかなと思います。

私は色々と感じやすかったり
繊細なところがあるからというのもありますが

人に尽くそうとすると
やはり
しんどい
のです。

幼少期からそうでしたが
今でもそうです。

自然に人に配慮とか優しく出来たら
こんなに苦しくなかったのでしょうが。

今ではある程度出来ますが
昔の私はそうではなくて
人への寄り添い方も何もかも
分かりませんでした。

発達障害のせいもあるのでしょうが
一番は
私自身、人に寄り添われた経験がなく
いつも孤独で苦しかったからでしょう。

自分自身
人に寄り添われず
優しくもされたことがなく
それで
どうやって人に優しく出来るのでしょうか?

全く優しくされたことがないわけではないのでしょうが
私の心がそう訴えているので
そう認識しています。

私は発達障害の診断を受けています。
今ではある程度解消していますが
子どもの頃の私は
コミュニケーションも
人との関わり方
常識やルールの理解などに
かなりの難しさを抱えていました。

その生きづらさに気付いて
寄り添ってくれる人はいなくて
いつも自分一人で抱え
自分で対処するしかありませんでした。

普通でない私は
そんな状況下でしたから
普通になるよう努力するしかありませんでした。

努力家の私は
頑張って
ある程度普通の人として
色んなことを対処できるようになりました。

人とのコミュニケーションが苦手なことに関しては
普通の関わり方を他人から学び
試行錯誤を重ねて何とかスキルを身につけました。

人に受け入れられないのは
自分が優しくないからだと思い
なんとか良い人になれるよう努力しました。

普通の人
優しい人
気の利く人
などなど
色々目指して努力して
ある程度そうなったと思います。

その延長線上で
支援職を目指しました。

それでも
努力は実りませんでした。

実りませんでしたが
今思えば
それで良かったと思います。

だって
上記の全ては
演じていたのであって
本当の私ではありませんから。

普通であること
優しい人であることが
生きることの条件のような気がしていたと思います。

そんな条件をつけて
支援職として働いていたら
心が保たなかったと思います。

支援の仕組みや福祉資源の調整など
マネジメントを行うような仕事であれば
何とかやれたのかもしれません。
だから
精神保健福祉士も目指しましたが
それでもなれなかったのは
私の心が「そうじゃないよ」と訴えていたからなのでしょう。

話を戻しますが
本当に人が好きで
人に尽くすことを心から喜べていたなら
ボランティアなど
色んな形で
やっているはずです。

でも
今、やっていないのは
そこまで人に尽くすことに
喜びを感じられないからなのでしょう。

実際
障害者に対して優しいかと聞かれると
そうではないと私は思っています。

障害者やマイノリティーに対する
偏見もあるかもしれません。

でも
それが悪いことではなくて
それを否定するのではなく
気付いて認めることが大事なのかと思います。

昔、母から
「頑張れば普通になれると信じていたよ」と
言われたことがあります。

本人は
私を肯定し
励ましたつもりなのでしょうが

今思えば
呪いの言葉です。

苦しくて辛くても
普通を目指さなければ生きてはいけないのか?

もし
普通が出来なければ
母は私を受け入れなかったのか?

この世界で生きるためには
普通を目指さなければいけない。
優しい人にならなければならない。

そんな条件がもしあったなら
そんな世界なんて消えてしまえと
心から思います。

しんどくても
普通を目指して頑張ってしまう呪い。
優しい人を目指してしまう呪いはもう要りません。

この世界で生きるための条件なんて
本当はないのかもしれませんね。

という
長いつぶやきでした。

最後までお読み下さりありがとうございます。


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