アキのエッセイNo.29ー「この想いどこにぶつければいい?」全介助レベルまで悪化した状態でショートステイ先から帰宅した祖母について
1.「この想いどこにぶつければいい?」※詩です
私は祖母が大嫌いだ
私が幼少の頃
介護ストレスからか
重度認知症の祖父を散々虐めていた祖母
今は自分が介護される側の祖母
その祖母を中心的に介護する孫
それが私
近々老健にて入所させる予定で
通所とショートステイを併用して
どうにか2泊家で在宅介護が出来るレベルだったのに
今週に入って
突然の帯状疱疹発生
ショートステイ先からの連絡で
仕事を休んで急遽かかりつけの医者に受診
受診のため迎えに行った
その時から「様子がおかしい」
感じがしていた
気分の浮き沈みが激しい人ではあったが
いつも以上に鬱状態で
ぼんやりしている
立ち上がりや歩行の介助をしても
いつもならば支えれば歩くのに
協力動作がない
明らかに
普段以上に認知機能も
身体機能も
落ちている
嫌な予感がした
そして今日
帰宅した祖母
私の予感は的中した
受け答えはかろうじてするが
いつも以上に
注意散漫で
セルフケアも全く自分で
出来なくなっている
独歩が少し出来ていたのに
今では
立ち上がりが全くできず
尻餅をついてしまう
「これは一大事だ」と感じた私は
夕食の調理前に
急いで薬局まで自動車を走らせ
立位保持が出来ない祖母に
立ってリハパンツを履かせることは出来ないと考え
寝て交換できる「テープ止めタイプのオムツと尿取りパッド」と
帯状疱疹に当てるためのガーゼなどを買った
食器が持てない
操作できないため
スプーンを口まで運び
介助により食事させ
父と協力して
素人ながらも
何とか臥位にてオムツを履かせて
寝かせることが出来た
寝かしつけ
一安心
そしてふつふつと湧き上がる想い
ショートステイ先からは
「薬(帯状疱疹の)の副作用のためか
ふらつきが目立つため
車椅子で対応しました」とのみ報告があった
しかし
報告はそれだけだった
明らかに
介護状態が上がり
全介助状態になっている
家で移動するには最低限
歩行器を使うか伝え歩きでしか
出来ないと伝えているはずなのに
屋内でも「車椅子移動」が
適用レベルまで落ちている
それなのに
あの施設
祖母を自宅に帰しやがった
ショートステイの規則に則ったのかもしれない
だとしても
詳しく介護状況を伝えるべきではないか?
「今、全介助状態まで機能が落ちているので」の
一言があっても良かったのではないか?
せめて
介護に関するアドバイスがあれば
どれだけ助かったか
自宅に帰したら
明らかに危険な対象者を
規則だからと言う理由で
帰す
それが許されて良いのか?
この想い
どこにぶつければいい?
2.ショートステイ先から全介助レベルまで悪化した状態で帰宅した祖母
こんにちは、アキです。
昨日は記事を書く余裕がありませんでした。その理由は上記の「この想いどこにぶつければいい?」という詩に記載されているとおりです。
帯状疱疹の影響もあるのか分かりませんが、ショートステイ先で急に介護状態が悪化し、そのリスキーな状態のまま帰宅させられたので、我が家はてんてこ舞いというより修羅場でした。
オムツ替えの動画を見てやり方を覚え、父と協力しながらオムツを交換し、食事は父が身体を支え(座位保持が困難なため)、私がスプーンで口まで食物を運ぶ必要があります。つまり、セルフケア及び基本動作が全て全介助状態であり、寝たきりの状態です。
3.祖母の介護状態及び必要な対応(新:2/20土曜日更新)
以下に、祖母の介護状態及び必要な対応についての改訂版を乗せます。
●要介護度→おそらく要介護3以上にはなっていると思われる
●認知症の度合い→重度
●症状
→見当識障害あり、錯誤・換語障害あり。気分のむらが激しい。服薬や食事・通所やショートステイに行くことへの拒否もしばしば見られる。注意散漫あり(周囲の物品に注意が向きやすく、また何かが気になると次の行動に移りにくい)。周囲にある物品をいじる行為が頻回にあり、物がよくなくなる。そのため、コンロや包丁などの「危険物の管理」を家族が行う必要がある(元栓を閉める。包丁を隠すなど)
●病感・病識
→「動けない」、「忘れやすい」という実感はあるが、「~をすると危険」というようなリスク管理が出来ない。認知機能が低下しているのもあり、「病識はない」と思われる
●症状(主に周辺症状)の緩和
→①情緒的交流により安心感を得てもらう(なるべき気にかけ、話しかける。会話をする)
→②役割を見つけやってもらう(洗濯物をたたんでもらう○、テーブルを拭いてもらう○、料理にて野菜を切ってもらう×)。主婦的作業(なじみのある作業)でれば行う可能性がある。ただし、危険物は扱わせない。行ってもらう際、「指示、促し、一緒にやる」などの補助が必要 ただし、様子を見て促す必要がある(出来ないかもしれない)
●ADL及び基本動作の評価
食事
→義歯装着にて可能(ポリグリップを義歯の裏面に付けてやる。装着は介助かもしれない)。食べこぼしあり。硬い物の咀嚼は困難なため、残すことがある。※食事の際、必ず「入れ歯が口に入っているか、外れないかをチェック」する!
→以前は食事は自分で可能だったが、現在は食器の保持、箸やスプーンの操作不可能なため、スプーンにて口に食物を運んでやる必要がある(全介助。咀嚼は可能)。座位保持不可能なため支える必要あり(自発的には可能)
整容(歯磨き、髪をとかす、顔を洗うなど)
→以前:不十分でも自立 現在:おそらく全介助
更衣(上半身・下半身の着替え)
→指示がなければ下着を上衣の上に着るなど、服を「あべこべ」に着る。また、際限なく重ね着をする、季節に合わない格好をする傾向があったが、おそらく自立は不可能。以前は指示により一部可能であったが、現在は上半身および下半身において「臥位にて全介助が必要」。特に下半身の更衣は、右膝関節の疼痛や変形、座位バランスの不良により困難である
トイレ動作・排泄のコントロール
→以前は立位保持や独歩が数歩可能だったため、リハパンツにてトイレで見守り・介助にて可能だった。しかし現在は、立位保持が不可能であるため(立ったとしても数秒で膝が折れ、尻餅をつく)、臥位にて「テープ止めのオムツ、尿取りパッド」で対応
移乗
→以前は軽~中等度介助で可能だったが、現在は全介助
立ち座り
→以前も全介助ではあったが、現在は全介助で立たせても立位保持が不可能であるため(立ったとしても数秒で膝が折れ、尻餅をつく)、より危険が伴う(2人介助のほうがいいかもしれない)
移動
→以前は「伝い歩き」か「歩行器」による歩行で自立から見守りで可能であった (1~3m程度であれば「独歩可能」であった)。しかし、現在は全介助(1~2人がかり)により歩行器歩行でもふらつきがあり、一歩が出にくい。そのため、「屋内でもできれば車椅子による移動が好ましい」と思われる
→外出時は車椅子で移動する(介助)
→階段での移動は不可能なため、昇降機かエレベーター(車椅子)にて移動する
起居
全介助
4.地域包括支援センターさんへの質問と回答
3.にて、祖母がいかに状態が悪く、在宅生活が極めて困難であるかご理解いただけたかと思いますが
それにしても、そのような状態で自宅に帰し、「ふらつきがある」「車椅子で対応しました」という言葉しか報告をしない、詳しい説明をしないショートステイのスタッフ、私は「何を考えているんだ!」と怒りたくなってしまいました。
そのもやもやを解決すべく、先ほど「地域包括支援センターさん」に質問しました!以下に質問内容と返答を記載します。
質問①立位保持が出来ず、トイレにて排泄(リハパンツ、尿取りパッド使用)が出来ないため、臥位にオムツ対応に切り替えたが、本人は尿便意があるため、トイレに行きたがる。どうしたらいいか?
返答
→トイレに行けない人だと、やはり「施設入所」を検討する家庭が多いため、なるべく早く入所させた方が良い
質問②今回のように、容態が悪化している状態(全介助状態)でショートステイから帰宅させられると不安である。
返答
→まずは、現状をケアマネージャーに相談し、今後の対応を検討すべき。また、ショートステイ先で介護状態が悪化したのならば、ショートステイの担当者がケアマネージャーと家族にその旨を報告するのが通常である。
という感じでまとまりました。
やはり、ケアマネージャーさんに早急に連絡し、今後の対応を検討すべきだということでした。
そして、「ショートステイ先で介護状態が悪化したのならば、ショートステイの担当者がケアマネージャーと家族にその旨を報告するのが通常である」という返答を頂いたのですが
「あ、やっぱりそうなんだ」と思いました。私が求めすぎているわけではなく、普通はことの詳細を家族とケアマネージャーさんに報告するのが通例であるならば、私のこのもやもやは正しいのだと腑に落ちました。
とりあえずショートステイ先に「現在どのような状態で介護をしていて、どう対処すべきかアドバイスを頂く」ついでに、「詳しく症状を報告して欲しかった旨」を訴えようと思います。
読者の皆様
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