北極ソーダに憧れて
「ねじちゃん。お願いがあるんだけど…」
ふたりはにこにこしながらそう言った。
改まってお願いだなんて…
嫌な予感がする。
「お願いって、なぁに?」
「ねじちゃん、北極ソーダって知ってる?」
北極ソーダ??
北極ソーダとは、おふたりさんがよく通っている
カフェ「ペンギン」の人気メニューなんだそうだ。
「とっても美味しくって常連のいぬいさんもお気に入りなの」
この「いぬいさん」という方はどうも探偵さんらしい。
「その北極ソーダを作ってほしいの!」
ほうほう…ん?
ふたりはその大好きな北極ソーダを
家でも作ってほしいと言い出した。
「そんな人気メニュー、素人には無理だよ~。しかも私が料理苦手なの、ふたりも知ってるじゃん」
そっと目をそらすふたり。
おいおい。
それでもふたりは「お願いお願い」としがみついてくる。
もぅしょうがないなぁ…
じゃあまずは情報集めだ。
この北極ソーダというものは
とても綺麗な色をしているらしい。
ソーダの上にはバニラアイスものっかっているとな。
あらら。めちゃめちゃ美味しそう。
とりあえずこれらの情報から想像して
それっぽい物を作ってみた。
「こちら、北極ソーダになります…」
じっと見上げているふたり。
ねじりさんがぽつりと言う。
「なんかちょっと可愛さが足りない……」
相棒さんも大きく頷いている。
(えっ!可愛さも必要なの!?)
「可愛さ、ですか…うむむ。じゃあちょっと作り直してみます…」
さて、どうしようか。
直すとは言ったものの、どうしたらよいのか何も浮かんでこない。
ふたりはそんな私の気持ちをよそに
キラキラした瞳でこちらを見ている。
うわ。プレッシャー。
「北極ソーダ、北極ソーダ……あっ!」
北極といえばやはり「ホッキョクグマ」だ。
しかもこのソーダにはちょうど良くバニラアイスがのっているではないか。
じゃあもうこれしかないよね!
「あのさ…こんな感じにしてみたんだけど、どうかな?」
「そう!これこれ!ねじちゃんバッチリだよ~!!」
「北極ソーダ!北極ソーダ!」
小躍りするふたり。
相棒さんは更にテンションが上がり
グラスにぴょいっと飛びついちゃった。
(しかしその後あまりの冷たさにすぐに離れた…笑)
一応満足してもらえた?のかな。
よかったぁ。
最初は無茶な注文だと思ったけれど
ふたりの喜ぶ姿を見たら
やっぱりやってよかったなと思う。
ま、そんなこんなで
これがウチの
「北極ソーダ」です。
味はというと…
おふたりさんに聞くのすっかり忘れてました。笑
「北極ソーダ!北極ソーダ!」
《おしまい》
***
北極ソーダ!すごく気になりますよね~
いいなぁ飲みたいです!
《いぬい探偵さん登場回》
いぬい探偵さん歌うの巻⇩
カフェ「ペンギン」のメニュー
これからも楽しみにしております♬
そういえばロッタちゃんも
美味しそうな飲み物のお話書いてたな〜。
とっても楽しくて美味しいお話ですので、ぜひぜひ!
あとこちらのご報告も。
先日「こちら塗り絵にどうぞ~」的なつぶやきを投稿しました。
そこで実際に塗り絵をして下さった優しい方がおりまして。
それは…
「とのむらのりこさん」です!
のりこさーん、ありがとうございます!
記事の中には、塗り絵をして下さった時のお写真がのっておりました。
こうして実際に塗っていただけるなんて!
ねじり、もう感激です。
幸せだなぁ〜🐨
でもこの記事でもっともーっと重要なのが
のりこさんが息子さんを思う気持ちを綴った部分です。
この言葉が本当に胸にね、きましたね…
のりこさん。
温かい優しさをいつもねじりに教えて下さりありがとうございます。
ぜひみなさんに読んでいただきたい!
そんな内容です。
なんだか最近特に、伝えきれない程の
ありがとうの気持ちが渋滞しておりますが
みなさんにはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてこれからもねじりはこのnoteの世界を
楽しく泳いでいきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました🐨
ではまた。