1ヶ月間坐禅を続けて見えてきた心の手ごたえ。
皆さんこんにちは。今日大阪は「明るめの曇り」で、しっとりした音楽を聴きながら本を読みたくなる、そんなお天気です。長かった自粛生活もエリア毎に解除が進み、ようやく収束の光が見えてきましたね。(再感染の恐れはありますが)僕自身は外出と仕事ができる喜びと、ビフォアコロナには戻ることのない新しい時代や生活を生きていくことへの不安が入り混じっています。皆さんは今、どんなお気持ちでしょうか。
ワニさんが死んでから再開した坐禅
おそらくこの自粛期間で自宅生活のプロフェッショナルになったという方も多いのではないでしょうか。(宅配や医療関係のお仕事をされていて逆に忙しくなって家にいる時間が減った、という方もいらっしゃるかもしれませんが。)ビデオ会議やzoom飲み会はお手の物!とオンラインスキルが爆上がりした一方で、散歩や料理などアナログな趣味に興じる人々もよく見かけます。
僕も以前に比べて散歩や料理、読書の頻度が増えたのですが、実はもう一つは再開したことがあって、それが坐禅です。
「3月20日」
皆さんこの日が何の日か覚えていらっしゃいますか?そうです、ワニさんが死んだ日です。
コロナが出始めだったことも相まって、この漫画には僕も洩れなく感化されました。何だか生きている一日一日をもっと大切にしたいなと思い、坐禅を再開することにしました。実はこれまでも幾度となくトライを繰り返すも1ヶ月とも持ちませんでした。そんな自分が今は自己最長記録を更新し続け、かれこれ2ヶ月が経とうとしています。
「佐賀の三日坊主」と呼ばれたこの僕ですが、生まれてこの方、これ程何か一つのことを自主的に続けられたことがいまだかつてあったでしょうか?睡眠と食事、呼吸くらいでしょう。それ程これは自分にとって大きな変化で、実際やってみてどうだったか整理してみることにしました。
1ヶ月も続けられた個人的秘訣
まずは習慣づけるために、「毎朝起床後に坐禅を行う」と決めて取り組みました。「毎朝8:00に坐禅する!」と時間で設定するよりも、他ルーチンとの順序を意識して一日のスケジュールに組み込むと、身体がその流れで覚え習慣化しやすくなるとメンタリストDaigoさんが仰っていました。
時間は5分から始め、慣れてきたタイミングで徐々に伸ばしていきました。最近は平均15分間ですが、時間や体力が無い時は5分でも(いや1分でも)やるように決めています。続けるための秘訣は、「やらないとせっかく今日まで続けてきたのにMOTTAINAI精神」です。
やり方も人によって様々ですが、僕はこの「雲堂(UNDO)」という坐禅アプリを使っています。
機内モードでも使えること、自分で時間や音声説明の有無など設定が出来るので重宝しています。音声説明は準備から開始終了の合図まで教えてくれるので楽なのと、あのチーンという音付きなので雰囲気が出ます。終了後はその日のダイジェストを3文でスマホのメモに蓄積させています。こんな感じ。
人に伝えるために書いていないので意味不明な記述が目立ちますが、あとで見返した時に反省出来るのとバイオリズムが少しつかめます。
実際どう?続けてみてよかった?
続けてみて良かったことは山ほどありますが、ピックアップするなら「集中力UP」「決断力UP」「気持ちいい」の3つです。
集中力
計測はしていないのですが、集中できる持続時間が長くなり、その深さも改善された感覚があります。以前であれば10分作業したら1時間休憩していたのが、30分作業して20分休憩するくらいにはレベルアップしました(比喩です)。坐禅後は頭がスッキリとして状態になるので、作業中気が散ることが少なくなっているのかもしれません。
決断力
上と重なる部分もありますが、日々の意思決定で迷うことが少なくなった気がします。生まれつき優柔不断な僕は買い物するにしろ何を食べるにしろ、時間だけが過ぎ結局決めきれずに体力だけ奪われてノックダウン、ということがしばしばだったのですが、それが以前より減りました。その結果、作業に取り組むためのパワー残量が増えて集中力が上がったという流れもあるのかもしれません。ちなみにDaigoさん(2回目)は、坐禅時に雑念から離れた時に頭が活性化すると言っていて、これによりウィルパワーが増幅されて集中力や決断力が上がる、みたいなことを仰っていました。
快楽
最後は「気持ちいい」です。「突然どうした(笑)」と思われるかもしれませんが、癖になる&なんとなく大事な感覚な気がしていて。再開して1ヶ月程経った頃、終わった時にこれまで感じた事のない類の気持ちよさが残っていたんですよね。例えて言うなら、散歩中に偶然自分の好きな花が咲いているのを見つけた時に感じる嬉しさみたいな…?しかもそれでいて心はとっても穏やかで、何とも不思議な感覚なのです。今もこれを感じた時は「今日は上手くいったナ」と誰もいない室内で一人にやけます。あ、もしかすると、サウナの「整う」みたいな感覚にも近いかもしれません。
とこんな感じ。他にも色々思うところはあるのですが、世の中には五万と坐禅やマインドフルネスに関する記事があって「幸福感が上がる」「社交的になる」「ストレス耐性が上がる」など様々なことが書いてあります。気になる方は良かったら見てみてください。
※2つ目のクーリエ・ジャポンの記事は有料(無料期間あり)コンテンツです。
最後に。
書いてみて分かったことがあるのですが、言ってもいいですか・・・?
・・・坐禅いいことしか無くない!?(偏見)
おそらくそんなことは無いのですが(笑)、上の新R25の記事にも、「瞑想はメリットばかりで、研究者も信じられないくらい、驚くべきことに全てデータで立証されている」と書かれていました。メリットが多いというのは本当だと思います。
僕自身、自己嫌悪や体力的精神的疲れで半日動けない…みたいな時間が定期的に訪れていたのですが、気付けばそれも減りました。そう考えると、坐禅は自分の身体や呼吸と向き合うことで、自分の心と繋がっていくことと捉えることも出来るのかもしれません。
コロナでリモートワークも普及し、より自分の「生きる」と「働く」の物理的/精神的距離が近づいてきました。自分の暮らしにおける裁量権が増えてきた方と感じる人も少なくないのではないでしょうか。そんな自由だけどどこか落ち着かない毎日で心と体のバランスをとるために、僕は坐禅という手段をとっているのだと思います。
色んな物がこのコロナで失われて崩れ、徐々にではありますがこれから自分達の社会や経済を取り戻していくフェーズにいます。人のために行動し、よりよい未来をつくっていくためには、まずは自分を満たしていくことが必要不可欠だと感じています。この不安定な世の中を力強く生き抜ける人が一人でも増えて、みんなで一緒に明るい未来をつくっていけたらいいなーと感じています。
この言葉たちが少しでも皆さんの生活のヒントになることを願いながら、今日も静かに坐禅を続けていきます。
※写真はお朝事(朝のお勤め)に参加した長野の善光寺にて。
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