永田健一朗

1995年生まれ。佐賀→東京→京都。 趣味は山とお酒と美術館。キーワードは#ものづくり#地方創生#ジェンダーなど。途上国から生まれるプロダクトを世界に届けるマザーハウスという会社で働いています。川の流れのように生きながら、誰かの心に火を灯せるような人でありたい。

永田健一朗

1995年生まれ。佐賀→東京→京都。 趣味は山とお酒と美術館。キーワードは#ものづくり#地方創生#ジェンダーなど。途上国から生まれるプロダクトを世界に届けるマザーハウスという会社で働いています。川の流れのように生きながら、誰かの心に火を灯せるような人でありたい。

マガジン

  • 根を張れ いまを晴れ。

    休学中の備忘録。今に感謝していきます。

  • お店や接客のこと。

    接客あるあるやお店に立ちながら考えていることに関するコラム、を書けたらいいな。

  • 2020_真冬のヨーロッパに愛されるマンになるまでのお話。

    2020年冬に行った1ヶ月間のヨーロッパ旅行の備忘録。

  • はじめてのシュウカツ。

    大学院進学に1年間の休学。就活から逃げ、モラトリアムを満喫してきた自分が、いざシュウカツの舞台へ。あれほど「働くイメージが湧かなかった」自分が、今後どのように仕事を見つけていくのか。自分でも想像が出来ないので、せめてこれらの刹那を言葉として残しておこうと思い立ちました。

最近の記事

遭難しかけて滑落しかけた日の実感。

昨日、滋賀県の霊仙山(りょうぜんざん)というカルスト地形が有名な山に登ってきたのですが、圧倒的な準備不足でコースアウトで遭難しかけ、その上に滑落しました。…と言っても3~4メートルではあるのですが、そのまま滑り落ちていたら、ごつい岩が密集する沢に転落するところで、間一髪助かりました。滑り落ちている間は、これが走馬灯なのかと家族の顔がよぎりました…という、本当にあった怖い話。 滑落後は足ががくがくと震え、頭は半分パニック。全身に10か所以上の打ち身・切り傷・擦り傷で満身創痍で

    • 最後の一点まで届けた先の出逢い

      あついですね。 皆さま、あつようございます。 口を開けばアツイアツイと言いたくなる季節がやって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。かき氷に納涼に、夏らしい事物ですこしでも涼やかにお過ごしくださいね。 京都では祇園祭の一大イベントである山鉾巡行が本日無事執り行われました。カランコロンとお囃子が心地よく響く街には、国内外から沢山の人が訪れており、今年も夏がやってきた!と私も胸躍らせています。 そして私が今いるマザーハウス京都三条メンズ店・京都三条寺町店では、そのようなお

      • 唐揚げとチキンカツ弁当。反省ソース味。

        このお話は、僕が唐揚げとチキンカツが好きで~という趣味の話でもなければ、どこどこのお店が美味しいよ!というグルメレポートでもない。ただ僕個人としての、これから他者と生きていくうえでの反省文である。 いつもなら構成を考えて下書きをして編集して…完成!と素人なりに拘って文章をつくっていくのだけれど、今回ばかりは今この気持ちを残しておきたくて、起きてもまだスッキリしない頭を抱えながら書いている。読みにくい部分もきっと多いですが、何卒ご容赦ください。 時を遡ること86,400秒。

        • "人生は○○合戦"。新卒3年目を目前に「はたらく」を見つめなおす。

          「はたらくとはどういうことなのか?」「なぜ人は働かなくてはいけないのか?」という問いは、就活を経験した人であれば誰しも一度は考えたことのあるのではないだろうか。学生最後の年、インターンや面接に追われる中で類に漏れず僕も考えていたが、新卒3年目が目前に迫ってきた今、ふとその”はたらく”ことの意味と意義が当時よりアップデートされてきた実感があるので備忘録的にまとめてみる。 就活中に考えていたこと。それはとにかく「社会や誰かの役に立ちたい」ということだった。自分の出来ることを通じ

        マガジン

        • 根を張れ いまを晴れ。
          10本
        • お店や接客のこと。
          5本
        • 2020_真冬のヨーロッパに愛されるマンになるまでのお話。
          3本
        • はじめてのシュウカツ。
          3本

        記事

          与えられる愛から、そそぐ愛に。

          2021年は新店オープニング×2、憧れの京都移住、おばあとの別れ、大切な人との出会い…と、一言では言い表せないほど色んな出来事と心の動きや変化がありました。お世話になった方々、遊んでくれた友人等、見守ってくれていた方々、僕に関わってくださった全ての方々に、この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。 やや唐突だし誰にも伝えていなかったのですが、昨年の個人テーマは「愛」でした。コロナを経て身の回りの人や場所との関わり方や見方が変わりました。ずっと変わらないも

          与えられる愛から、そそぐ愛に。

          熊川宿でデトックス。毒素を出し切ったそのさきに。

          よく電車の広告とかで見かける、"都会の喧騒から抜け出してデトックス"とかいう言葉。その意味は理解できるものの、正直なところそれを目的に行くのもどうなのかなぁ…と心のどこかで思っていた。キャンプならキャンプ、寺社仏閣なら寺社仏閣、カフェならカフェと大上段に具体的な目的があってそれを楽しむ過程で心も身体も癒されて良かった~となる方が健全なのでは、とこれまでの自分は考えていた。 でもそれは違ったみたい。僕は"デトックス"という言葉の意味するところが良く分かっていなかったのだ。

          熊川宿でデトックス。毒素を出し切ったそのさきに。

          お客様からの言葉を片手に。目指すは"僕たちの鞄"

          ある日、マザーハウスを古くからご存知下さっているお客様とお話する機会があった。その方は皆を包み込むような穏やかさと自ら磨いてきた太い芯をどちらもお持ちの素敵なお方で、頻繁にお店に来てはお話をしたり新しい商品のご紹介をしている。(お店近くのパン屋さんがお気に入りで、いつもいらっしゃる時にはそのパン屋さんの袋をお持ちだった) うちは鞄やジュエリー等を売るだけでなく、店頭でのケアやメンテナンスも承っている。昨年からはバッグの回収&リメイクのサービスも始めたりと、ものを生み出すもの

          お客様からの言葉を片手に。目指すは"僕たちの鞄"

          遠くから見守ってくれているあの人に。今だからこそ贈りたい「母の日ギフト」5選

          また緊急事態宣言が出てしまいましたね。ちょうど昨年と同じ4月。控えるGW。繰り返してしまうと余計にゴールが遠くに感じてしまいます。僕が今いる大阪はコロナ最前線を走っており、その影響で今年もGW付近での帰省は叶いませんでした。 去年断念してしまい「今年こそは・・・」とリベンジを予定していた方も少なくないのでしょうか。勿論去年よりコロナへの理解や対策は進み、万全の対策で決行される方もいる一方で、リスクを考慮して延期という方もいると思います。 …と、あたかも自分は頻繁に帰省して

          遠くから見守ってくれているあの人に。今だからこそ贈りたい「母の日ギフト」5選

          なんでお店に立つんだろう

          "接客上手くなりたいなら、あのブランドオススメだよ。特にG店のNさん。" 3日前。そんな風に今僕が働いているマザーハウスの先輩スタッフの方に名指しで勧められたのが、マーガレットハウエル。全国展開している英国発のブランドで、イギリスらしい紳士淑女的上品さがありつつも、シンプルでゆったりめのシルエットが特徴的である。誰しも一度はその名前を聞いたことはあるだろう。 https://www.margarethowell.jp/ 新卒でお店に配属されて約1年弱。上達すればするほど

          なんでお店に立つんだろう

          接客と日々コミュニケーション

          お久しぶりの方はお久しぶりです!ひたすらに暑い日が続いてますが大丈夫ですか。耳たぶとか二の腕とか溶けてませんか。僕はというとはじめての社会人生活で身体も心もひーひー言っています(ようやく慣れてきましたが)。気付けば4ヶ月が光のように過ぎていました。この調子で行けば、「あれ、もう今年30ヤン…」と時に置いて行かれそうな気がして、今という時間を生きた痕跡を残したくて、久しぶりのnoteを更新しています。 バッグ売りの少年、始めました。僕はこの4月からマザーハウスというものづくり

          接客と日々コミュニケーション

          1ヶ月間坐禅を続けて見えてきた心の手ごたえ。

          皆さんこんにちは。今日大阪は「明るめの曇り」で、しっとりした音楽を聴きながら本を読みたくなる、そんなお天気です。長かった自粛生活もエリア毎に解除が進み、ようやく収束の光が見えてきましたね。(再感染の恐れはありますが)僕自身は外出と仕事ができる喜びと、ビフォアコロナには戻ることのない新しい時代や生活を生きていくことへの不安が入り混じっています。皆さんは今、どんなお気持ちでしょうか。 ワニさんが死んでから再開した坐禅おそらくこの自粛期間で自宅生活のプロフェッショナルになったとい

          1ヶ月間坐禅を続けて見えてきた心の手ごたえ。

          変わっていくものと変わらないもの。

          こんにちは。今日は2020年の4月25日。大阪は快晴です。窓から入ってくる温かい光とひんやりとした風は、鬱々とした気分を和らげてくれます。皆さんの場所はいかがですか? 何もかもが変わりつつある世の中でしかし、そんな麗らかな天気と裏腹に、世の中の変化は目まぐるしいですね。コロナによって今まで当たり前だと思っていたものが突如としてなくなったり、今まで想像も出来なかった様なものやサービス、概念が次々と生まれています。新生活は楽しいですが、正直あっぷあっぷな所もあります。3カ月前に

          変わっていくものと変わらないもの。

          StayHome.EnjoyHome! NETFLIXおススメドラマ10選。

          皆さんこんにちは。せっかく心地の良い気候になってきたものの、コロナやら突然の降雪やらで不安定な日々続いていますね。いかがお過ごしでしょうか。 僕はインターン先の卒業式も4月からの研修も、友人との約束も全てオンライン又は延期になったため、学生最後の時間は、読書や考え事、オンラインイベントなど自宅ライフを謳歌しております。 そんな時、友達から「NETFLIX契約したよ」と連絡を受けました。おそらく僕がTwitterでNETFLIXについてギャーギャー騒いでいたのも覚えてくれて

          StayHome.EnjoyHome! NETFLIXおススメドラマ10選。

          気候危機時代におけるアグロフォレストリーの可能性

          皆さんこんにちは!アジアを中心に猛威を奮うコロナウイルス、東南アジアの畑を襲うバッタの大群発生など、毎日不安なニュースが多く気持ちまで曇り空になる最近ですが、いかがお過ごしでしょうか? さて、僕はオランダ第二の都市ロッテルダムでのタイニーハウス作りのお手伝いを終え、次の目的地であるオス(Oss)という場所に来ています。ここはオランダの田舎。酪農やコーン栽培を中心とした農業が盛んな地域で、空が広くのんびりとした空気が流れています。のどかなだけではなく、カパラッ、カパラッと家の

          気候危機時代におけるアグロフォレストリーの可能性

          サステナブルに暮らし、人生を楽しむ手段としてのタイニーハウス。

          「タイニーハウス」と聞くとどんな印象を持ちますか? 僕はその言葉自体知っていたものの実物を見たことは無かったので、「小屋」とか「DIY」とか「ワークショップ」といった曖昧なイメージしかありませんでした。あとはタイニーだしかわいい?みたいな。 そんな僕が来ているのはオランダ第二の都市であるロッテルダム。workawayというボランティアマッチングサービスを使い、タイニーハウスを作っているというオランダ人カップルの元で1週間お手伝い出来ることになったのです。ワクワク。 アメリ

          サステナブルに暮らし、人生を楽しむ手段としてのタイニーハウス。

          アートは一体誰のもの?プラハの街角で蹲る。

          歴史と音楽とアートの街、プラハ。どうも、永田です。ヨーロッパ旅行3ヵ国目はチェコのプラハに来ています。僕はのだめカンタービレの映画ロケ地になったくらいの印象しかありませんでしたが(しかも映画は観てない)、古くて綺麗な街並み、音楽、ビールあたりが有名らしいです。 旧市街地やプラハ城といった有名な観光エリアはどれも壮観でした。半日も歩くとどれも同じ様な建物に見えてくるのですが、それぞれ色んな時代に色んな人達によって建てられたり改築されたりしているそうです。(僕の素人目では分から

          アートは一体誰のもの?プラハの街角で蹲る。