読了:『ハグとナガラ』 原田マハ
はやいもので3月。
弥生です。
2月後半はどうしても忙しくて3冊目読めないかなと思ったのですが、
最後の休日、ドライブに軽めの一冊を持ち出したら意外にも読み切れました。
車で読むと酔うので今まで絶対にドライブには連れていきませんでしたが、
今回はめずらしく音楽を聴く気にもなれず、本を広げてみた。
そしたら目線の高さで読むと全然酔わないということに気づいたのでした。
熱中して読んでいたら帰り道には4分の3は読み終わっていて帰ってきて夕飯後にゆっくり読み終えました。
じんわり幸福感につつまれる本。なんとひっそり泣いてしまった。
『ハグとナガラ』 原田マハ
実はこの本。違う本と間違えて買ってしまった本なのです。
その日は少し急いでいて、でもマハさんの作品をいくつか買いたくて。
確か『デトロイト美術館の奇跡』を取ったつもりがこの本を取っていました。
(後日デトロイトの方だけを改めて買いに行きました)
だから、本来であればこの本には出会ってなかっただろうという感じですが、
今となっては出逢って良かった本でした。
著者の原田マハさんが本の最初でお話されてるのですが、
これはマハさんの旅友だちとの話をハグとナガラという2人に置き換えて、異なる媒体でちらほら載せていた短編を集めたもの。
仕事で忙しくなったり、親の介護やもろもろで旅に出られなくなったり、そんな中でたまに行く親友との旅。
いろんな事情がありながらみんな必死で今を生きてるけど、
親友との旅って心が何かから解かれたみたいに、リラックスできて、幸福を感じることができて、
明日からまた頑張ってみよう、って思うことができる、、。
共感できる部分がたくさんありながらも、親友二人の会話が関西弁で面白くて笑っちゃったり。
短編集なので一つ一つのシーンは短いのだけど、マハさんの文はほんの数行で泣かせに来るんだよな〜。
書店でよく、こんなに泣いた本は初めて、みたいなコメントが載ってる帯あるじゃないですか。
それに惑わされちゃうんですけど、
むしろそういうので泣いたことがほぼほぼ無い私がこの短い本でボロ泣き。
ずっと思ってるけどやっぱりこんな文を書けるマハさんは偉大です。神です。
親友に送りたくなる本ナンバーワンかもしれません。
そんなこんなで最近の私の人生は多分この26年間の人生で一番忙しい。
嬉しいですが猫の手も借りたいとはこのこと。
どうにか体調だけは崩さず参りたいですね。
エコショップを始めたのでよかったら覗いてみてください。
ではでは。おやすみなさい。
今日のnegoto 「また人生の選択肢が増えてしまった(いい意味で)」
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