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なぜ交渉するのか?

「Negotiation(交渉)」の語源 は?

 ラテン語の 「Negotium」 から来ています。

  • 「Negotium」
     「Nec」 = 「否定」「~でない」
     「Otium」 = 「余暇」「休息」

つまり、「暇じゃない」、転じて「仕事」を表します。

農業も、職人も、仕事ですが、Negotium は、「商業取引」を表す言葉でした。

やがて、取引や駆け引き全般を、”ネゴシエーション”と称するようになったのですね。

ここまでは、「ことば」の話。

ところで、人と人との「交渉」という泥臭いやり方が廃れずに、いまだにがあちこちで行われています。

これだけ技術が進歩しても、ITでツールは変わっても、交渉はギリシャ時代から、いやいや、その遥か昔から、人と人の間で起こります。

人の移動速度は数百倍になっても、寿命が倍に伸びても、交渉のやり方は昔と変わりません。本質的に、

そもそも人は皆、考えていることが違っています。

他人の頭の中は、ほぼブラックボックスです。

でも、何かで協働する必要がある場合、または、何かを取引する場合、相手が考えていることを知る、お互いにとってもっとも良い行動を決めることが必要です。

交渉は、「人はみんな違う考えを持っている」ということが前提にあります。

人はそれぞれ「価値観」「目的」が異なります。

何かを一緒に進めるとき、ただ自分の考えを押し通すのではなく、相手が何を求めているのかを理解し、その上で自分にとっても良い形を考えることが大切。

すなわち、交渉とは単に「勝ち負け」を決めるものではなく、 「お互いにとって最適な行動や合意点を見つけるプロセス」 ですね。

交渉を通じて、相手と協力し、より良い選択肢を見つけることができれば、結果として双方にとってプラスになります。

交渉がうまくできれば、

  • お互いに満足できる結果を得られる

  • 長期的な信頼関係を築ける

  • 新しい価値を生み出すことができる

つまり、交渉は 「違いをすり合わせ、より良い未来をつくるための道具」 だと言えますね。


さて、あらためて「交渉とは何?」 

小学4年生のタカシくんに説明してみます!

「交渉っていうのはね、人それぞれ考えていることが違うから、お互いに話し合って、みんなが納得できる方法を見つけることなんだよ。」

たとえば、君と友だちが遊ぶときに、君は「ゲームをしたい!」でも、友だちは「外で遊びたい!」って思っていたら、そのままどっちかが我慢するのはちょっとイヤだよね? だから、お互いの気持ちを話して、「じゃあ、最初はゲームして、そのあと外で遊ぼう!」って決めると、どっちも楽しく遊べるよね。

交渉って、勝ち負けを決めることじゃなくて、「どうしたらみんなが満足できるかを考えること」 なんだ。上手に交渉できると、

  • みんなが気持ちよく決められる

  • 友だちや周りの人と仲良くなれる

  • もっといいアイデアが生まれる

つまり、交渉って「みんながうれしくなる話し合いのコツ」みたいなものなんだよ!


『交渉がなぜ必要か?』


個人的に思うのは、理由は、「みんな、考えていることが違うから」だと。

だからこそ、「なぜわかってくれないんだろう?」という状態が、ごく普通であり、発信する側に努力が必要なんだ、と思うのです。

もちろん、理解しようとする姿勢は必要ですが、特に日本では、聞き手責任に偏りがちですよね。

発信する側の能力。

これも磨くのが、交渉術、ではないでしょうか。





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