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ゲーム会社人事が知ったかぶりを止めたら得をした話

ふいに競馬のつぶやきをnoteにあげたので、
困惑されていないかと不安なゲーム会社人事のねじおです。

ねじおの会社でも何人かは競馬をするので、
スポーツ新聞片手にあーだこーだ言うのですが、本当に詳しい人の知識量にはついて行けないので、知らんことは「知らん、なにそれ」と言うようにしています。

(その結果が、昨日の万馬券につながったのかも知れません。)

所詮、ねじおの競馬知識は競馬ゲーム・ウイニングポストによるものなので。。。

▲一番好きな馬はサイレンススズカです!
(ちゃんとゲームでは延命させます)

これは、アニメやゲームや技術など何でもですが、精通した方は、本当に精通していて、超絶詳しいのがゲーム業界の特徴であり、クリエイターの特色でもあるからです。

DARK SOULS のプレイ時間が振り切って上限でカンストしてるデザイナーとか社内に居ます。色々意味わからん。)

そんなところに知ったかぶりしてもすぐにバレますし、
ビジネスとしても自分の成長としても良いこと無かったです。

私もゲーム業界に他業界から来た最初は知ったかぶりをしてしまっていたので、ついしてしまう気持ちはすごい分かります。

なので、個人的な感想も交えつつ、あんまりゲーム業界では知ったかぶりは良いこと無いと思うよ~という話をしようと思います。

●人事として出会った具体例

某ロボット作品に関するゲームのお仕事を手伝ってくれるプランナー(企画の人)を探していて、派遣会社さんが選定してくれた候補の方とお顔あわせをした時のこと。

※なお、プランナーが作品を完全理解している必要はありません。それ用の人(超そのアニメに詳しい人)を別で置いたり、権利元の詳しい人に協力してもらったり、最初にアニメを見まくったりします。

<打合せ中>
ねじお『今回のお仕事は某ロボット作品のゲームなんですけど、ロボットアニメは好きですか?』

候補者『はい!大好きです!』

ねじお『どんなのをよく見ますか?』

候補者『勇者シリーズとかガンダムとか一通り見てます!』

ねじお『ほぉ。ガンダムだとどのあたりが詳しいですか?』

候補者『シードとか、ダブリューとかは詳しいです!』

ねじお ダブリュー…っ?!( ‘ᾥ’ )クワッ

▲ガンダムダブリューのみなさん

本当に言うてましたからね(笑)
正しくは「新機動戦記ガンダムW(ウイング)」と読みます。

受け手の感覚としては、
知らんなら知らん言うてくれた方が良いです。

違うプロジェクトに回って貰ったり、アニメ知識が必要でない仕事を担当してもらうといったことも出来るからです。

初対面の場で知ったかぶりをされると、一緒に仕事をする相手として見たときに、

他の経歴も盛られているのでは? 
とか
追い詰められたら嘘つくのでは? とか

考えてしまうのでより評価を下げることにつながると思います。

●知ったかぶりをなぜするのか

知ったかぶりは簡単に言うと「嘘」をつくことです。

友達同士とか、どうでもよい事案についてなら個人的には良いかなとは思います。ただ、あくまでその場しのぎなので一緒に仕事をする場合は高確率でバレます。

知ったかぶりをしてしまう心理背景としては大きく2っの要因があります。

1.自分を大きく(しっかり)見せたい
プライドが高く、自分は何でも知っていることをアピールしたり、知らないことが許せないので知ったかぶりをします。これは特にビジネスシーンにおいては、それを知らないということで周囲から「仕事ができない奴」と思われたくないといった心理も働いています。

2.自分に自信がない
自分に自信がないため、周りについていくためについ知ったかぶりをします。周りの話に入れないことで、孤立してしまうことを極端に恐れるといった心理から知ったかぶりをしてしまうパターンです。自己評価が低い、自己肯定感が低いという場合もあります。

1と2はまったく逆の心理背景のように見えますが、周囲からの評価を気にするが故に嘘をついているということは同じです。

仕事において自身の評価を落とすことは誰しも嫌な事ではありますが、知ったかぶりはその場しのぎでしかありません。
嘘がばれた場合のリスクを考えれば、仕事において知ったかぶりは特策ではないと言えます。

ちなみに私は1のパターンと2のパターンが両方背景にありました。
他業界から入ってきたこともあり、話題に入れないと嫌われる…という思いと、舐められたくないという思いです。

今思えば、知らんことを知らんと言っても誰もマイナスに思わないんですけどね。

●ねじおがやった対処法

ゲーム業界に入った時には自然に知ったかぶりをやってしまっていました。

あ、うん、ポケモンは全部やってますー」 みたいな。

本当は赤・緑と金・銀しかやってない。(ーヘー;) みたいな。

当時は、知らないと舐められるとか、業界人ならやってて当たり前と言われるんじゃないかとか考えてしまっていました。

ある時、正直に「知らないです」と言ってみたことがありました。

でも、普通に話は進んでいって、
じゃあこの資料読んどいて、とか、●●さんが詳しいから一回聞いてみたら、とか、知らない自分への対処を取ってくれたことがあり、
「分からない」という状態を示すこともチームプレイでは大事なんだと感じました。これが変えるキッカケでした。

「知らない」を「知りたい」に変えることが大切だと思います。

今は知らないけど、次までに調べよう、
暇なときにちょっとそのゲームやってみよう、これで十分なのだと。

知らないまま余計なプライドの向こうに放置することはその方にとっての大きな機会損失だと思います。

●まとめ

昔の人はなんでも後進のために言葉を残してくれているもので、
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざがあります。

まさにこの通りで、自分の成長する機会を自分で遠ざけてしまうのが知ったかぶりだと思います。

知らないなら知らない、分からないなら分からないと受け止めることが大事です。

スプラトゥーンとかスマブラも攻略サイト見るより、
上手い人に聞く方がうまくなります。たぶん。
(ねじおはどうしてもスプラトゥーンは上手くなりませんでした…)

新卒の方や未経験でゲーム業界にお越しになった方は、知ったかぶりで会話を止めてしまうのでなく、是非とも一歩「なんですかそれ?」と聞いてみてほしいです。

思わぬ交友範囲の拡大や趣味の獲得、自身の成長があるかもしれません。

多くの方がゲーム業界でのお仕事に興味をお持ちいただければ嬉しく思います♪

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ねじお★ゲーム会社人事のnote
ジュース奢ってくれるんですか!? え!?コーヒーでもいいんですか!? 今から超がんばります。

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