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戦利(?)品
良く出来ているが、ちょっと注意な必要なゲーム達。割高だがお薦めではあるので次セール時の参考に。
Wildcat Gun Machine
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Steam評価が振るっておらず、日本語レビューはサムズダウンが目立つ本作。ストアにあるトレイラーを見る限り、バリバリ撃ちまくるクォータービューのDOOMに思え、其れがミスリードになっている様だ。本作の実態はEnter the Gungeonの様な弾幕アクションであり、気づかずに買ってしまった人にサムズダウン評価を押させる事になっているのだろう。
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EtGを低難易度化した様な、撃つ事よりも避ける事を重視した立ち回りを楽しむクオータービューTPS。そのため、実際に要求されるのは被ダメを抑える事を優先するプレイだ。なるべく敵から離れ、ギリギリ画面内に収まっている敵を遠くからプチプチ潰していく慎重さが要る。
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この意外とチマチマした感じが気に入るならしっかり楽しめる出来ではある。装備更新等によるキャラ強化もあるので、難易度はEtGよりずっと低いのだが、それでも一定の慎重さが要るプレイに手応えを感じる人向けなので注意。ラスボスは斑鳩だし。
大江戸とりがー!!
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お色気要素のある面クリ型FPS。FPSとして見ると、大量の敵がおし寄せるのを撃退しながら進む単純なゲーム性。だが戦術もクソも無い分テンポは良く、また簡単過ぎず難し過ぎずに程よく調整されている。別システムで遊ぶ気分転換ステージの出来も良く、単純な爽快感がクリアまで枯れない良作。
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一方、なまじテンポが良いためエロ要素が邪魔と感じてしまうという本末転倒な点が目につく。FPS部分が爽快な分、プレイを寸断される苛立ちが勝ってしまうのだ。開発もそれを理解しているらしく、エロシーンを短く切り上げるオプションが用意されている。
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これは足を止めて見たくなるクオリティがエロ描写に無い事も大きいのだが、許されるリソースをゲームとお色気に最大公約数で割り振った結果なのだろう。一本のゲームとしてみればテンポの寸断は許容範囲に収まっており、気持ち良く撃ちまくるゲームとして十分な良作に仕上がってはいる。
Riverbond
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超が付くカジュアルさを徹底した見下ろし型の面クリアクション。クリアだけなら攻撃ボタンを連打しているだけで良く、死んでも即リスポンして継続出来るのであらゆる場面をゾンビアタックで突破可能。
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腰を据えてやるゲームではなく、COOPでワチャワチャするにしても余りに手応えが無く、他にメインゲームを抱えている時の口直し等に適している。出来が悪いのではなく端から狙って作られた極低難易度ゲーム。
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メインでやり込んでいるゲームにちょっと疲れた時、起動して1~2面ぐらい触ると良い感じに気分転換になるので本作自体は薦めではある。余りの手応えの無さ故に定価の割高感がかなり強い。セール時に確保がお薦め。
Lawn Mowing Simulator
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PowerWash Simulatorの系譜で、汚れを落とす代わりに草刈りに励む。簡易ではあるが自分の会社を成長させる要素も盛り込まれており、一見するとPWSの上位互換に思える。実際、最初の10時間ぐらいはそれを期待する思いに応えてくれる。
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が、10時間ぐらい遊んだ辺りから急速に急速に楽しさが色褪せていく。草刈作業に変化が無さすぎるためだ。洗う物の形状や属性(汚れの種類)によって体験にバリエーションを確保していたPWSに対し、芝の上を草刈りマシンで移動し続けるだけなので飽きが来るのが早い。
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ぶっ続けのプレイを避けたり、間を開けたりすると草刈りに爽快感が戻る。やはり他ゲームの間にプレイするか、飽きたら早々に他ゲーに移って気が向いたら戻ってくる程度が良さそうだ。PWSとはだいぶプレイフィールが異なるので、同じ物を期待しない様に。
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四本とも良く出来ており薦めである事に変わりは無い。無いのだが、ストアページの情報だけで買うと、まず間違い無く期待と違う物が来る。判った上で手を出すか、次セールを待つの推奨。