介護日記2#76ヘルパー2級講座受講した頃
母は今日も変わらず。
何とか食事も排泄も睡眠も母のペースで問題なく日常を送れている。
先日見つかった左脇の炎症も再炎することなく落ち着いている。
有難いこと。
関わる全ての皆様のお陰。
ありがとうございます。
さて、昔はヘルパー2級講座、
今は、介護福祉士実務者研修の事を少しだけ。
今から約25年程昔。
私は子育てがちょっとだけ落ち着いた頃、ママ友からのお誘いでヘルパー2級講座を受ける事になった。
その開講式での所長の挨拶。
ヘルパー2級講座を開講したのは「母体がヘルパー事業所を運営しており働いてくれるヘルパーを育成する為」と聞いた。
講師は介護職経験豊富な女性が主となり、分かりやすく丁寧に深く深く教えて下さった。
講師ご自身が、家事援助、身体介護などで見てきたこと、体験したこと。
良かったこと、楽しかったこと、驚いたこと、困ったこと、辛かったことなどなどを、惜しみ無く様々な体験をテキストに交えて指導してくださった。
それは実際にヘルパーとして働くようになった時、とても役にたった。
例えば。
買い物支援サービスでは、メーカーや数量、種類など細かく確認してから買い物をするとか。(希望通りではない場合返品希望、もしくは担当ヘルパー交代希望の報告がご本人からケアマネージャーにいき、仕事がなくなることもある)
初めて訪問したお宅がいわゆるゴミ屋敷だった時。
靴のまま居室に上がるわけにはいかないので持参したルームシューズにビニールカバーを付けて入室した事があったとか。
セクハラが酷い男性利用者様には自分の背後を見せないように動き、いつも視線を合わせられる様にしていたとか。
後に同様のケースに遭遇した時に、あぁこんな時の事を講師は言っていたのだと改めて気を付けるようになっていった。
優秀な講師に教えて貰えたことは私にとって幸せな事だったと思う。
当時、世の中はヘルパー講座があちらこちらで開講。色々な形態があり短期間、夜間、土日、通信、などなど。
内容は形だけのものや、深く掘り下げたものなど、様々だったようだ。
私が受けた講座は3ヶ月ほぼ毎日日中に開講するタイプ。約20名の受講生が揃って卒業まで受講するもので、家族の為、働く為、漠然と、動機は様々だった。
私も将来何かしら役にたつだろうと漠然と思い感じて受講した。
今となってはチラシを見せて「一緒に受けてみない?」と誘ってくれたママ友に感謝しかない。
皆様のnoteを読んでいると、講座の内容がフッと甦る事がある。
介護の世界だけでなく世の中全てルールがあってそれにより日常が安全安心して送る事が出来ていると思っている。
最近youtubeなどで「日本人の日常がルールをキチンと守っている事が素晴らしい」と外国人観光客がインタビューで答えているのを見て愕然とした。
「信号はあってないものと一緒」だとか「道を聞こうものならどこかに連れていかれて身ぐるみ剥がされるか命の危険さえある」という。
何となく分かっていた事だが、改めて聞くとかなりショッキングだ。
日本が未来も今の素敵な状態であり続ける事を祈らずにはいられない。
介護の講座では「ルールはまず自分達を守る為にある」のだと教えられた。
例えば部屋の掃除一つでも、本人の使用する部屋のみ行うとなっている。家族が同居している場合は台所やトイレ、風呂場の共有部分は可能だが、家族の寝室や子供部屋など本人とは関係無い部屋は立ち入らないようになど。
それは決められた30分や1時間の活動時間中、少しでも負担を少なくする為でもあるはず。
同じく大掃除や窓拭き、草取りやみずやり、ペットの世話などもやってはいけないとされていた。
本人の生きることに直結しないことはサービスには含まれない事が多い。
そんな保険サービス以外の希望があることを月1度のヘルパー合同会議がある際に伝達していた。
(そういった仕事の希望が多いと知った事業所は、新たに介護保険外自費サービスとして受ける事を決め、草取りなどの自費サービスを受ける事が出来る事をアピールする事になった。
私も利用者様から希望があると、自分で営業し活動に繋げ臨時収入を得ていた。)
介護保険サービス中にちょっと位と思ってルール外の事を受けてしまうと、次もかならず依頼され断り辛くなる。
また自分が都合がどうしても付かず急遽他のヘルパーが応援に入った時など色々な方面で気まずく成ることは間違いない。
やはりルールは守る事が自分の未来の為にも良いようだ。
講師からは、
利用者様からもし無理を云われたなら「事業所を辞めさせられるから出来ません」とお断りするようにと指示を受けた。自分はやりたい気持ちがあるが、事業所がダメだと云うことで自分を守って欲しいとの事だった。
今私は働いていない。
頑張って働いている全ての方々に感謝したいと思う。
日々ご苦労様。
ありがとうございます。
身体に気をつけて。
読んで下さってありがとうございます
今日も明日も良いことがありますように(朝顔)