介護日記2#100母は必死に生きている
無事に看護小規模多機能の施設から送迎車に乗って母が帰ってきた。
スタッフさんが
「お家につきましたよ。」
と母に声をかけている。
「ありがとう」
母ははっきりとそう答えた。
そんなやり取りも1ヶ月に1度有れば良い方だ。
覚醒が良い時とそうでもない時がある母。そうでもない日の方が増えて来た。
最近は目を開けることも少なくなった。言葉を聞く事も殆ど無くなった。
普段「あ〜」とか「う〜」とか口から漏れ聞こえてはくるのだが、「ありがとう」そんな魔法の言葉を久しぶりに聞くとやたら