子育て#3幼稚園
我が家の子供達は公民館所属の育児サークルで生き生きと過ごし、沢山の暖かい目に見守られなから大きくなった。
何年目かの3月になるとまず長男が幼稚園に通う為卒業。
息子は家から歩いて2~3分のすぐ近くの幼稚園に通う事になった。
そこでは今となっては本人は微かにしか覚えていないかもしれないが、一生の宝物をもらったような気がする。
まず近かったので必ず歩いて通っていた。妹である娘はいつも抱いていた。
帰宅しようと声をかけるが息子は園から出ようとせずいつもいつも最後まで遊んでいた。
一番はまっていたのは、泥団子作り。
ちょうど世の中ブームだったのだろう。
通っていた幼稚園は縦割り保育で年長の子供達が遊ぶのを見ながら年少の息子はどんどん成長していた。
お兄ちゃん達が立派な泥団子を作り見せると息子は必死になって作る。が、作っても作っても崩れそれでもまた作る。
家に帰りたいと言うわけがない。
有難い事にそうやって遊んでいると、「うちに何人か遊びに来るんだけと、一緒にどうかな?」とお誘いを受ける事が度々あり、遊びに連れ出してもらうことも多かった。まだ未就年の子供がいる私は大変助かっていた。
母も子供も楽しい楽しい幼稚園生活だった様に思う。
幼稚園では迎えに行った時、3年間で1度だけ、先生からこんな事があったと、呼び止められた事があった。
それは園の備品にもともと穴が開いてしまっていて、それを塞ぐために紙が貼ってあり、それを見つけた男の子達は数人で穴を開けるといった単純ないたずらをしたらしい。ちょうど見つかったのは我が息子。息子が穴に指をいれている時に見つかってしまったようだ。
これは穴を開けてはいけないと先生に注意をされたが、へそを曲げ謝ろうとしなかったらしい。
息子は他の男の子達も一緒に同じ事をしたのに注意されたのが自分だけだったのが納得いかなかったようだったが、先生が根気強くやっていけない事をしたら謝ると教えたところ、最後の最後には大泣きしながら「ごめんなさい」と謝ったそうだ。
先生は息子の根性がある事に感心しながら、わかってくれた事にほっとして私に話して下さった。
愛のある幼稚園だった。
幼児期の小さな一つ一つは何かしら人間形成に影響があると思っている。
近くに素敵な幼稚園があって幸せだった。そして通わせる事が出来た事にも感謝したい。
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