🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2022/6/7～12］

2022年6月13日 08:45

これはトラックドライバーにはありがたい機能（笑）

ふそうのハンドルはすき家テイクアウトのために作られたらしい pic.twitter.com/xYsARBTmBk
— こたけ (@kotake5211) June 8, 2022

さらにすき家ネタでもう１つ。

友達に『めちゃくちゃ自己主張高いすき家あったよ！』って言われて

写真見せてもらったら看板の量で
想像の10倍自己主張が激しかった pic.twitter.com/GEk5wp2997
— マナリス@『激レアさん』に出演した人 (@manarisu9475) June 7, 2022

📰プレスリリース

📰15分で届く日本最大級の即時配達倉庫型リテール「AMo」が東京・神奈川・愛知・大阪・兵庫の5都市9拠点でグランドオープン

クイックエクスペリエンス株式会社は、生活必需品が注文からお届け先までわずか15分で届く、日本最大級の即時配達倉庫型リテール「AMo」をグランドオープン。foodpanda Japanが展開していたpandamart事業を引き継いで、当初は関東・中部・関西の9拠点でサービスを開始。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000102865.html

5月のnoteで取り上げた本サービスですが、ついにサービス開始ということで、pandamartの跡地を利用しているだけに、展開が早いですね。（恐らく人もそのまま使っていると思います。）

そして、一番驚いたのが当社のトップが「和田千弘」さんということで、UberEatsやfoodpandaにも在籍していた経験を活かし、満を持しての表舞台への登場、といった感じでしょうか。

しかもこのツイートを見ると、自分で手に入れたみたいですね…。さすが。

あの時、パンダは売却をしたが
マートはパンダとは別の会社❗️
もしも！
社内の人間が自分のポケットマネーから会社を再び買うような男が存在したら🧐

実際に居たんだよ！

5月開始❗️
その名も〇〇○！

全国のデリバリー諸君❗️

漢の中の漢が作った新デリバリーサービスを盛り上げない奴いないよな🤨 pic.twitter.com/os9Qv5xYwL
— Ron (@NEWWORL19010006) April 20, 2022

主要メンバーに鶴岡さんがいらっしゃいますが、元チームラボのあの鶴岡さんでしょうか。
（お二人はすかいらーくとチームラボ時代に接点があったようですね。）

また、こちらのブログには当社はボリビアの企業と書いてありますが…

その答えは和田さんのtwitterアカウントの概要欄に書いてあります。

🗾国内のニュース

🗾キッコーマン、D2C限定商品の紹介サイト「亀甲萬本店」を公開

キッコーマン食品は、D2C限定商品を紹介する専用サイト「亀甲萬本店」をオープン。同時にD2C限定商品の販売も新たに開始している。

https://shopping-tribe.com/news/47115/

"キッコーマン"を"亀甲萬"と感じで書くだけですでに格好いいですが、サイトの作りもいいですね。
一般小売用商品は通常の小売店へ、こだわりの本格商品はD2Cで直販と、メーカーとしてド直球の施策です。

サイトの作りがカッコイイ分、購入自体は既存のオンラインショップに移動してしまうので、できればこのままの世界観のまま購入できたらもっと良いなぁ～…と思いました。

🗾凸版印刷と飯綱町、スマートグラス活用でコンビニでの買い物支援を実証

長野県飯綱町と凸版印刷は、買い物や移動に課題を抱える住民を対象に、スマートグラスを活用した買い物支援の実証実験を行う。飯綱町内に店舗を構えるセブン‐イレブン三水普光寺店、飯綱町社会福祉協議会と協力し、6～7月に実施する。

https://japan.zdnet.com/article/35188559/

店員さんがカメラ付きスマートグラスをかけて、ユーザは自宅からカメラの画面を見ながら店員さんに指示して注文をする、ということですね。

「その２段目の右から３番目のおにぎりがほしい！」「その１コとなり！」みたいな会話を無くすために、ユーザがタッチした部分が店員さんのスマートグラスにも表示される仕組みはスゴイです。

今の仕組みは店員さんですが、ゆくゆくはロボットになっていったりするのだろうか…。

🗾「すかいらーく」　1分単位で賃金支払い

すかいらーくが、アルバイトなどの賃金支払いの計算方法を1分単位に変更する。外食大手のすかいらーくホールディングスは、「ガスト」や「バーミヤン」などで働くパートやアルバイトの賃金の支払いを、5分単位から1分単位に、7月1日から切り替えると発表した。

https://nordot.app/907213947087323136

しかも「新しい方式で計算された差額分の賃金を、過去2年分支払うとしている。対象人数は、およそ9万人で、差額分の費用は、16億円から17億円と見込んでいる。」ということで、飲食における採用難に対して、具体的な施策を投下してきました。

映像はこちら⇓

外食全体の状況としては、まだコロナ前までには回復していないものの、ここ最近のコロナ抑制トレンドに乗って回復基調であるとのこと。

旅行と共に、外出需要がどう変化していくのか。飲食関係者として、まずは今夏の動向に引き続き注視です。

🌎海外のニュース

🌎米DoorDash急成長のからくり　提携・買収に4つの柱

料理宅配大手の米ドアダッシュは売り上げの急拡大が続いており、2021年は前年比7割近く伸びた。これを支えるのが企業提携・買収による事業多角化と経営基盤の強化だ。ただ、事業拡大を急いでいるせいか、最終損益の赤字が続いている。ドアダッシュの提携・買収戦略を4つの柱にまとめた。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC013LE0R00C22A6000000/

４つの柱がこちら↓

小売り
レストランテック
サプライチェーン(供給網)と配達テック
従業員の福利厚生

もはやフードデリバリープラットフォームは１つの柱でしかなく、Qコマース分野としての横展開や、toBとして伴走する飲食店への深堀り、そして、すかいらーくの事例でもありましたが、社員満足度向上と全方位的に強化をしていくとのこと。

こちらは本noteでも時々登場するフードデリバリープラットフォームのシェア率ですが、2022年4月時点でDoorDashは約60%と圧倒的シェアを誇っています。

https://secondmeasure.com/datapoints/food-delivery-services-grubhub-uber-eats-doordash-postmates/

こういった拡大戦略が奏功した結果がこのシェア率ということですね。

🌎中国、無人配送車が急増

中国で無人配送車が急速に広がり始めている。人手不足を補うニーズに新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウンも重なり、ネット大手や新興企業が従来型の宅配を自動運転車両に置き換える。2025年には稼働台数がいまの10倍超の6万台になるとする調査会社の予測もある。車両の値下がりや運用面の課題解決が本格的な普及へのカギを握りそうだ。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61480920W2A600C2FFE000/

「弁当を20個ずつ積んだ3～6台の車両が朝と昼の2回走る。車両に手を振ると止まり、側面に表示される2次元バーコードをスマートフォンで読み取って決済を済ませれば弁当を取り出せる。」ということで、もはや動く自動販売機ですね。

しかも売切れたら自動で帰ってくるのでいいことづくめですが、「車両価格は現時点で1台当たり10万～30万元程度だが、維持費も加味し、人手による配送コストと比べると、無人配送車はまだ割高感がある。」ということで、これから規模が拡大していくにつれて、コストも下がっていきそうです。

上記は中国での事例でしたが、こちらは各国の自動運転における現況がわかりやすくまとまっています。

特にスウェーデンの「Moby Mart」は面白そう！ですが、もはやお店に車輪がついている感じのデカさ…。

🌎即時配達アプリ、対面ショッピングに活路：倉庫の「食料品店化」進む

一部の市場では、即時配達アプリが従来型の食料品店に近いものになりつつある。オンデマンド配達はここ数年のうちに大都市圏で開始されたものだが、注文された品を約15分以内に顧客に届けることで知られるようになった。しかし、それらの多くは現地、特にニューヨーク市でのガイドラインに従うため、店舗内でのショッピングや店頭での注文受け取りにも対応している。

https://digiday.jp/modern-retail/how-instant-delivery-apps-are-promoting-in-person-shopping/

ダークストアが本来のコンセプトではサービスが成り立たないから、来店も可にして集客をしている、という何とも本末転倒な話ですが、より本質に近づいていっている気がします。

そう考えると、中国の「盒馬鮮生」は、倉庫＆店舗のモデルをすでに何年も前からやっているので、さすがだと思います。

また、こちらはQコマースの分野でTOPを走るGopuffの事例ですが、オリジナルのフードブランドを構築しているとのこと。

これにより「平均注文価格が増えるとともに、1日のさまざまな時間帯で顧客にアプローチすることができている。」ということで、こういった日常的な商品を取り扱うサービスにおいては、商品や受け取り手法を制限するよりも、多品種＆多様な受取り方法を設けておくことが、結局のところ選ばれ続けるサービスとなる、ということかもしれません。

つまり以下の記事にもあるように、「コンビニ×Qコマース」が最強ということか？！

🌎1拠点で10店舗の料理を作るゴーストキッチン、その内部を覗いてみよう

ゴーストキッチンは、飲食チェーンが新たな店舗に費用をかけずに配送力を向上させることを可能にしている。グロース・キッチンはロンドンで2つのゴーストキッチンを運営する企業で、飲食ブランドがその施設を借りる形態を取っている。10つの飲食ブランドが入るゴーストキッチンの1つに潜入した。

https://www.businessinsider.jp/post-254808

私のすきな「やってみた」系の記事で、ロンドンのゴーストレストランへの潜入記事です。

中は日本同様に殺風景ではあるのですが、なんとく海外の雰囲気が感じられます。

「Deliveroo、Uber Eats、Just Eatの3社を中心に、どのデリバリーアプリからの注文も対応することができるが、グロースキッチンとしては、顧客データを取得するためにレストランが独自のデリバリーチャネルを使用することを働きかけている。」というのはとても重要な対応ですが、自社（顧客の質）と他社（顧客の量）を組み合わせ、その内訳をどのように配分していくのか、どのように以降させていくのかが、これから求められていくと思います。

🌎タコベルがミネソタ州に待望の2階建てドライブスルー・レストランをオープン - その外観と仕組みは？

タコベルは、ミネソタ州で初めて4車線、2階建てのドライブスルーをオープンする。同チェーンは昨年、この巨大なレストランの計画を初めて明らかにした。2階の厨房から下のドライバーに料理が運ばれる際、非接触型の配達システムは「重力に逆らう」。

https://www.businessinsider.com/taco-bell-opens-four-lane-two-story-drive-thru-photos-2022-6

キーワードは「defies gravity」ということで、革新的なテイクアウト機能を搭載した新コンセプトの店舗ということで、機能もそうですが、デザインもメチャクチャカッコいいですね！（特に夜はブランドカラーの紫のネオンが映えますね。）

記事内でも詳細に紹介されていますが、動画の方がよりリアリティに感じられると思います。

とにかくアメリカのファストフードにおいては、ドライブスルーに大きな課題があり、その解決を重視した作りになっていて、従来型よりも約４倍の処理能力があるとのこと。

どの記事も基本的にはこのドライブスルーを重点的に取り上げていますが、イートインとして店内の様子がどうなのかも気になります。

以上。

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