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なぜ自己啓発本が嫌われるのか?

ちょっと私的で素朴な疑問として、日本における自己啓発本の立ち位置があります。自己啓発本ってめっちゃ嫌われてるし、読んでいる人を下に見る人も割といます。
私は自己啓発本に対して否定も肯定もしないタイプの人ですが、「なんでこんな嫌われているんやろう?」と考えた時に、軽く読めるからか割と役に立たないと思っている人が結構な数いるからかと感じました。

そもそも自己啓発本とは何でしょうか?何となく定義してみると、
「読者の個人的成長、能力開発、生活の質の向上を目的として、実践的提案、心理学的洞察、成功哲学などを提供する書籍のこと。これらの本は、読者が自身の潜在能力を引き出し、様々な人生の課題に効果的に対処することを支援することを目指している。」
こんな感じに落ち着いたのですが、「めっちゃ良い事やーん!」とか感じてしまいました!笑

結局の所、自己啓発本って何パターンかあると思っています。

・成功者のノウハウ本
・自己啓発自体を売りにしているライスワーク本
・ストーリーテイストの小説本
・エッセンスを抽出して簡単にした初学者本
・古今東西、ながーく続く考え方本
・単純な〜をやる為のノウハウ本
・科学的な知見を押し広げて書いたノウハウ本
・ビジネススキル本
・テンション上げ上げ本
・視野を広げる知見本
・人間関係などのお悩み解決本

書き出してみると、何だか疑問符が付くようなタイプの本も含まれるのかなと感じてしましました。
とはいえ、私は本は読んでいないより読んだ方がいいと考えるタイプですし、仮にトンデモ本と出会っても、「あ!これトンデモ本や!」みたいな進研ゼミの漫画みたいな気付きがあったら、それはそれでええんかなと思っています。
つまり、何でも身に付けばいい本だと考えています。

結局のところ、「アウトプット可能なレベルでインプット出来る事」が
自己啓発本を読む価値であり、大なり小なりできないのであれば、
それは「読み手の問題」なのではないか?と考えております。

そして、世界各国の自己啓発本の捉えられ方を調べてみると、自己啓発本の受容度は、文化的背景、経済状況、社会的価値観によって大きく異なるものがあり、肯定も否定も両方存在しています。
日本においては、「非現実的な成功例」「集団主義的な日本に合わない」「科学的な根拠が明示されていない」「過度な商業主義」「個人の努力量とノウハウに帰結する」といったあたりが批判的な見方に繋がるのかなと考えます。

加えて、私はどんな本からでも学べることはあると考えていて、自ら自己啓発できるのであれば、テンションを上げる系統の自己啓発本は読む必要は無いと考えています。

なぜなら、あなたにも経験があると嬉しいのですが、漫画「スラムダンク」でひたむきに努力する桜木花道を見て、地道な努力が後のスーパープレーに繋がる可能性を感じた人もいるのでは無いでしょうか。

ただ、そんな人はなかなかいないので、不定期のエナジー注入要素みたいな感じで、自己啓発本は存在するのかな?と思っています。

ドラゴン桜の著者が書いた外伝漫画「エンゼルバンク」にはこのような記載があります。

桜木「本を読んでも成功する人間はほんの一部 ほとんど思い通りにいかない…」
井野「そ…それは…」
桜木「教えてやろう 本への反応の仕方を見るだけで成功するかどうかわかる反応は二通り」
桜木「『へえ』と『そうそう』だ」

参考URL
https://next.rikunabi.com/journal/20181128_t01/

へぇ」と「そうそう」あなたはどちらでしょうか?

自己啓発は、自己研鑽の一部だと考えています。
自己研鑽自体を否定するのは私は異なると考えています。極論を言えば、自己研鑽をしない人を私は無能・不要と考えており、せめて改善活動すらできない人のこれからの社会に対する存在意義はほぼ無いと考えております。

単に自己啓発本を馬鹿にするだけでなく、本自体をそもそも「ちゃんと読めているのか?」から読書を始めてみるのも大切かもしれませんね。

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