仕事は問題解決
私は新卒で入った会社で、尊敬する上司からある言葉を教えられました。その言葉は
「仕事は問題解決」
という言葉です。
問題という言葉は課題と置き換えていただいても構いません。この言葉は、仕事に対する根本的な姿勢を表しているように思えます。
私の解釈として、この言葉に以下のような意味合いが含まれているのではと考えています。
①問題を解決しない限りは、仕事ではない。
本当の意味での仕事とは何かと考えると、不便を取り除く(つまり、解決をする)ことと言えるのではないでしょうか。その為に、問題に対して真摯に向き合い、解決に向かって全力を尽くす。この攻めの姿勢があってこそ、仕事の存在意義が生まれるのではないでしょうか。
具体的には、問題を解決した時の顧客の笑顔を手に入れる。こんなことを目標に仕事をするのも個人的にアリだと思っています。
②問題自体の発見、潜在需要の発見をすること。
問題を解決する為には、解くべき問いが明確である必要である必要があります。実行として取り組む以前に、問題の発見、つまり潜在的なニーズや価値を見出すことの重要性を含意して述べている可能性も否定できません。目の前の解決しやすい課題に捉われず、本質的な根っこにある問題を発見しようとすることで、解を出す際の時間、効率性、深い理解、本質への辿り着き方など、質的な取り組みに変化が起こり、顧客の持っている解決のイメージを超える解を提供できるのではないかと考えています。
③「イシュー度」✕「解の質」
ベストセラー「イシューからはじめよ」でよく語られる文脈になるので説明は割愛いたしますが、成果を出す為には一定の型があると私は考えていて、解を出す為には案に対する質の重要性も重視すべきだと考えています。よりインパクトある仕事をこなす為には、何事も取り組む前に一旦、自分の取り組みに対して整理の時間を用意すると結果に繋がる打率に関わるかもしれませんね。
④行動して価値を生み出す事自体が仕事の楽しみ
この言葉には、解決をするという行動そのものに喜びを感じるという生き甲斐的な意味合いも込められているのかもしれません。前述に記載した顧客に喜んでいただくという要素以外にも、問題を一つ一つ解決していくプロセスそのものに、仕事の醍醐味があると言えるかもしれません。
それ以外にも、見逃しているような意味合いがあるかもしれませんし、考え過ぎも含めて色んな意味合いがあるのかなと感じました。
この上司の言葉には、私の仕事に対する姿勢に大きな影響を与え、深く考えるきっかけとなりました。
問題解決には、事前準備が何より大切であると私は考えていて、問いの質、事前調査、分析、案の質、計画立案、解の質、実行など適切な対応を経る必要があり、その前提と包含要素を的確に捉える事で、仕事自体もより楽しくなるのでは無いでしょうか。