見出し画像

夢のカリフォルニアを目指してホテルカリフォルニアに辿り着いたら土砂降りだった件

お、先日のトークショーが、

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=7727784913917823&id=100000591726100

アーカイブスで視聴できるようですね♫

有料配信ですが、視聴する価値がある内容だと思います。

今だからこそ、当時の現場の当事者からの生の証言を聴くことができる貴重な機会だと思います。

世界的に見ても、イーグルスが、何故、「ホテル・カリフォルニア」で、1969年という歌詞が歌われるのか。

まさに、1970年代前後は、世界中の世の中の価値観が激変した時代であったのでしょうね。

そして、この時代の空気を如実に描写した歌が、

「カリフォルニア三代噺」

として語り継がれていますね。

まずは、

「夢のカリフォルニア 
 California Dreaming」

1960年代中盤のヒッピーたちの代表=ママス&パパスが、一見華々しいヒッピー生活で自由を謳歌した積もりだったのに、どこか虚しく寒々しい冬を味わっている若者たちの心象風景の吐露

そして、お次は、

「ホテルカリフォルニア 
 Hotel California」

たとえばイーグルス自身でいえば、1969年に、最初はリンダ・ロンシュタットのバックバンド兼おもり役などの下積み生活をはじめとする艱難辛苦の末にロックミュージシャンとして、やっとこさ成功を手にしたはずなのに、過酷なツアー生活ではホテルに缶詰めとなり、その中での乱痴気騒ぎでしか鬱憤晴らしをするしかない、虚ろで虚飾に満ちた、ハードなノルマに追い込まれた生活しか待っていなかった絶望感を味わい

最後は、

「カリフォルニアの青い空 
 It Never Rains in Southern 
 California」

閉鎖的な何もすることがない地方から一攫千金を夢見て都会の華やかなショウビジネス界に飛び込んだものの、結局は鳴かず飛ばずで都落ちして行くところを業界関係者に目撃されてしまい、見なかったことにしてくれと懇願する悲哀に満ちたエレジー。

It never rains in California,
but girl,
don't they warn ya?
It pours, man, it pours

南カリフォルニアでは、
決して雨は降らないと
言われているけれど、
とんでもないぜ、
お嬢ちゃんたち、
彼らに警告されて
いたとおりさ
嗚呼、
此処もやっぱり
土砂降りだったぜ

基本的には、どれも、カリフォルニアがもつ、気候が温暖で過ごしやすい夢の楽園のイメージを逆手に取った楽曲であったといえるでしょうね。

日本では、いわゆる団塊の世代を中心とする全共闘世代が、多かれ少なかれ蹉跌と挫折を味わい、いずれかの歌の心境に陥っていることと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?