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頭に来たことを「紙に書いて捨てるだけで」怒りがキレイに消えると判明!
「怒り」を鎮める簡単な方法が新たに見つかりました。
名古屋大学大学院 情報学研究科のチームは、自分が怒りを感じた内容や状況を紙に書いてゴミ箱に捨てることで、気持ちが怒りを感じる前の状態にまで鎮まることを発見。
さらにゴミ箱に捨てるだけでなく、その紙をシュレッダーにかけることでも怒りが消えたとのことです。
この方法は家庭や職場で怒りを効果的にコントロールする方法として役立つと期待されます。
研究の詳細は2024年4月9日付で科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。
参考文献
元論文
ライター:大石 航樹(Koki Oishi)
愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。
怒りを鎮めるための従来の方法とは?
怒りは暴言や暴力を生み出し、人間関係を壊すこともあるため、怒りを抑えることはとても大切です。
従来の研究では、怒りを効果的に抑制する方法として「アンガーマネジメント」という心理スキルが唱えられてきました。
具体例としては、イライラして暴言を吐きそうになったら心の中でゆっくりと1から6まで数をカウントする「6秒ルール」などが挙げられます。
6秒数えている間に怒りの感情が自然に収まるというものです。
ただ、この方法は主観的な経験にもとづく方法であって、実験や客観的事実によって効果が実証されたものではありません。
![6秒数える間に怒りが鎮まる?](https://assets.st-note.com/img/1723698744-IwlqAYtR4P.jpeg?width=1200)
また他にも怒りを制御する方法はいくつか知られています。
1つは「再評価」という心理スキルで、これは怒りを誘発した出来事や状況に対する解釈を変える方法です。
例えば、満員電車の中で足を踏まれてイラッとした際に「人ごみに押されて偶然に踏んでしまっただけだろう」と見方を変えます。
もう1つは「自己距離化」という心理スキルで、これは怒りを感じている自分を第三者の目線で捉える方法です。
例えば、足を踏まれてイラッとしている自分を「彼・彼女は足を踏まれた」と三人称の視点でイメージすることで、怒りの感情から離れられるというもの。
しかし、いずれの方法も冷静沈着なメンタリティーが必要であり、起こっている最中に実践するのは難しく、ハードルが高いものです。
そこで研究チームはもっと簡単に誰でも実践できる方法を発案しました。
それが怒りを紙に書き出してゴミ箱にポイっと捨てる方法でした。
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