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部活動が学力向上を妨げるという(やや乱暴な)仮説

中2長女は小5から合唱団に所属しているが、そちらは高2まで在籍することができる。高校生以上の先輩たちがどの学校に行っているのかはだいたいわかるらしい。

高校生以上の先輩方が通っているのは何故だか比較的偏差値の高い学校が多い、いわゆる塾でお得意様の部類に入る学校。小学校や中学から私立の先輩もいるが公立高校の方が多く、そうするとそのパイセン公立中出身ということになる。

何故高学歴の子が合唱団に残るのか。

長女が小学校の時はただ漠然と「ダンスなどと違い合唱という少し地味目なお稽古に高校生になっても続けられるというのはまあ真面目なタイプの子が残るということかしら」と思っていた。

・・・・が、我が子が公立中の、しかもやたらと部活に力を入れる学校に入ってみてふとそんな単純な理由だけじゃないのがわかってきた。土曜も日曜も部活中心の生活をしていればいくら真面目でも逆に真面目であるが故に合唱団の練習や出演で週末の部活を休めない、というか休みづらい。合唱団活動を続ける最大の難関は中1の壁。同期(毎年決まった時期に小4から小6の年齢で入団テストがありその時期でしか入団できない)の半分が中学校に入学すると部活と両立出来ずにポロポロと歯が抜けるように退団していく。高校生になって残っているのは私立や公立でも部活に力を入れすぎない方針で週末休むのを優しく容認してくれる学力高めな学校に通っていたか、上手く両立できた器用タイプか、活動日の少ない緩部に所属していたのか、もしくは長女のような帰宅部ということになる。 

公立中学校の、特に荒れがちな学校の部活というのは中学生版学童という側面がある。放課後や長期休みに学校に拘束してフラフラ遊びに行かせない。だから練習日少なめな緩部活が少ない。週末も夏休みもお盆以外丸一日練習とかザラにある。そんな学校にも真面目な子真面目なご家庭もあるが「この家庭は自由参加、この家庭は強制参加」と区別するわけにいかず入部したからには一律で参加させる同調圧力がすごい。公立あるあるである。

そうするとですね、中学生という微妙な年齢の微妙な上下関係の中部活のある週末に「今日はお稽古だから休みます」ができなくなるんですわ。ザ、日本特有同調圧力。

そして学校以外の居場所をなくし、時間と体力と気力を使い果たすのスパイラルに。

ということはですよ…

もしかして…乱暴な考え方をすれば…ごく普通の生徒なら週末まで部活に全力投球しなれば、週末の部活動をなくしたら

学力が上がったりする?

そういえば入学した時、塾の先生は部活にかなり消極的で今は内申にはあまり響かないってやたらアピールしていた。

ぶんぶんぶん、それはちょい乱暴過ぎるやろ。

と思うが、やっぱり拭いきれない気がする。






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