個人でも役立つ自衛隊広報担当者が使う写真撮影テクニック/スマホでも簡単に実践できます
こんにちは、よしっさと申します。
自己紹介のnoteを読んでもらうと早いのですが、私は自衛隊経歴の中で広報担当もしていました。
その中で広報担当をされている方、これからカメラマンになろうと考えている方だけでなく普通の社会人や学生の方でもこういった写真を撮れるとずいぶん違うよというテクニックをご紹介したいと思います。
露出とか絞りとそういう高度なカメラテクニックの話ではありません。個人的には好きですが、スマホでも撮影できるテクニックです。
前置きとして、自衛隊で広報担当者になると広報担当者教育を受ける事になります。
カリキュラムは概念や理論的なものプロカメラマンを講師にお迎えしての撮影テクニックの講義などぶっちゃけ有料級の内容です。特に講師の方の依頼料は確認していませんが、1時間で数十万は下らないかと考えます。それぐらいの価値がある内容でした。
では早速、誰でもできるテクニックの一つ目から紹介しましょう。
ご飯・お料理の撮影
インスタグラムやツイッター、もちろんnoteでお料理画像をアップしたことある方がほとんどでないかなと思います。
まず2つの画像を見てください。お皿に焼き肉用のお肉が載っている画像ですが、一つは遠目からもう一つは近づいての撮影
どちらが魅力的に映りますか?といっても個人差があるのでどちらが良いと区別するのは難しいですよね。
あくまでプロが使っているという技術面でいくと近づいた撮影の方が効果的と言われます。
もっと詳しくいうと、料理を撮りたいなら器やお皿が見切れるぐらい料理が大きく見えるような画角(見える範囲)で撮影するのがテクニックです。
画像や写真は、文章や口で伝えるのとは比べ物にならないくらい情報量が多いコンテンツです。
無意識ですが、写真を見た時写っているものが多ければ多いほど脳は情報処理に多くのリソースを使います。
ですから食べ物を見てほしいと思うなら食べ物を大きく写すのが大事となります。
加えて、スマホのカメラは(はっきり言ってプロカメラマンでも認めるくらい)高機能なので画角に入る全てのものが綺麗に撮れるように自動的に調整しようとします。
ところが正直なところ画像自体は中途半端になりがちです。
ペットの撮影
わんちゃんやねこちゃんの画像も日々多くのSNSで見かけられますが、これまた残念な撮影になりがちです。
写真を撮ろうとしてスマホを向けると理由はわかりませんがそっぽを向かれる方は多いのでは無いでしょうか?
そういった人におすすめしたいのは、おもちゃやおやつで気を引きながら動画撮影をすることです。
止まることがない動物を撮影するのは、カメラマンでもかなり難しいテクニックです。そのためプロカメラマンだと1秒間に何枚も撮れる高価でハイスペックのカメラを用います。
でもこのnoteの話はあくまでスマホでもできるテクニックが前提です。スマホはどうしても瞬間瞬間の写真を撮る際に撮影ボタンをタップしてから実際に取るまでタイムラグ(時差)が生じてしまい惜しい写真になってしまいます。
それなら動画で撮影を開始しておもちゃで遊ぶところを録画して、後からベストショットを静止画で保存というのがむっちゃ楽です。
このテクニックはペットだけでなく小さなお子さんの撮影、広報ならイベントを流し録画して後でPC上で加工するというテクニックに応用できます。
ちょっと上級技:より素敵なペットの写真を撮るならローアングル(下側)で撮影してみましょう。
ほとんどの方がペットを取る際は自分の目線から足元あたりにいるペットを見下ろすように撮影すると思います。
しかしこれだとペットの可愛さは十分ですが、まぁ普通です。
ではどうするかというとペットの顔より下にスマホを置いて見上げるように撮影することです。
そこでやろうとすると気づくはずです。
「うちの子をスマホ画面で確認しながら撮れない…」
その通りです。
おうちの中でなら飼い主さんが寝っ転がって(ねこを撮るならシャレになりますね)撮影できますが、これが屋外だとそうも行きません。なので思い切ってスマホの画面を見ずに撮影してみましょう。
画面をタップしないと撮影できないと思いがちですが、実はサイドにあるボタンでも撮影はできます。iPhoneだと音量調整ボタンです。
画面を見ないでの撮影とはいえペットの顔のあたりの高さまでならまだ画面は確認できますから、その辺りで一度画面内のペットの顔をタップしておくと被写体追尾機能でオートフォーカスが効いた状態となるでしょう。
それを使って撮影した画像はこちら。
いかがでしょうか?撮影場所が海で逆光気味ですが、今時のスマホは防水性能がしっかりしているので撮影自体は全く問題ありません。
ただ水滴が画面についていると反応が悪くなることもあるので、シャッターは画面でなくあくまで物理ボタンを使用することをおすすめします。加えて海なら落としても大丈夫なストラップなど使用して無くすことがないように気を付けてください。
ここからはさらにプロフェッショナル向きな話
なんのための写真?目的は?
みなさんが日々何気なく撮っている写真には2つの要素が含まれています。
一つは映えるアート的な写真
もう一つは記録としての写真
アート的なものについては「かわいい」「綺麗」「美味しい」など直感に従ったものなので納得できるかと思います。
記録的な意味合いが強い撮影は、入学式、卒業式、旅行に代表されるようなイベントの写真です。
言うなれば思い出の写真ですね。
しかし企業広報担当者、個人事業主、中小規模の会社や組織となるとこの記録のための写真テクニックを持っておくと信用が格段に上がります。
「個人に関係ないじゃん」
と思われる方も最後までお読みいただくと有益な話になると存じますのでお読みいただければと存じます。
記録としての撮影
記録用の写真は、アート的なものと違い、できるだけ多くの情報が記録できるよう画角内多くのものが入るような撮影をします。
最初のお肉の写真を再度例にあげますが、美味しく見えるのは近目で撮った写真です。
これが記録的な意味の写真として撮影するなら「どこで」「誰と」「どんな料理か」「お店の雰囲気」「賑わい」「店内の綺麗さ」「テーブルの配置」などが誰かが知りたいとなったときはやはり遠目で撮影する方がより多くの情報が一度に分かる写真が大事となります。
そして撮る被写体が一つだとしても、角度を変えて3枚以上撮るとよりイメージしやすい記録となります。
広報担当の方であれば、イベント開催中での撮影するのは当然と考えられるかもしれませんが、私が自衛隊で広報担当者だった時はイベントの準備段階から人の動き、物の配置、急遽の変更事態なども記録として撮影しました。
この記録が生きるのはイベント後のミーティングや安全確認、そしてまた似たようなイベントが行われる時です。
準備段階から不足物品等を事前に確認しておくことができます。
上の役職の方が気にするのは来賓などの特別なお客さまとその対応状況ですね。
スマートでかつ具体的な資料をもとに説明する部下は上司への信頼が格段に上がります。
私自身はこれを実践していたので、何かしらの行事がある場合、さまざまな上司がまず私のところに確認に来るようになりました。
どんな行事をしたかの詳細な企画書類はその部署にもちゃんと記録が文字としては残っていますが、やはり来賓がどういった人が来たのか、より具体的な状況、雰囲気を気にしていました。
個人では記録写真がトラブルの際にも役立つということです。
一番身近な例は交通事故の撮影ですね。
けが人が出ているときは救護義務があるのでまずは救急車を呼ぶことが優先ですので気を付けましょう。
他にも警察、加入している保険の事故対応デスク等には連絡をしておきましょう。
警察が到着するまでに安全確保をしつつ事故の状況をできるだけ多方向から撮影しましょう。
事故の画像を撮っておくと、警察官から状況を聞かれた際に説明しやすくなります。
実は警察側も現場の写真は撮りますが、その写真や画像は当事者に渡されることは基本的にありません。
保険会社担当者に説明する際にも自分で撮影した写真が効果を発揮します。
何より事故直後は自分も相手もショックが大きいので記憶が曖昧で、後になって保険会社経由での損害賠償になった際に記憶違いだったり、人によっては記憶が変わっていたりで揉めるケースが少なくありません。
交通事故は一例です。さまざまな事故等で写真は活用できますので、一般の方も記録目的の撮影も意識してみましょう。
ただし救急車が来るまではケガ人の応急処置等が義務としてあるので救急車が来てケガ人の対応が終わってからにしましょう。
個人的にはドライブレコーダー取り付けておくのをお勧めします。
話は以上になりますがいかがだったでしょうか?
もしよろしければスキなどのリアクションやコメントをしていただけたらと存じます。
お読みいただきありがとうございました。これからも有益な情報、経験談を書いていこうと思っていますので登録、フォローをしていただき応援よろしくお願いいたします。
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