2022年末〈鳥インフルエンザ〉
ドタバタと年末が過ぎ、
新年になってもう2週間も過ぎた。
ん?
もう3週間経ちそうだ。
そうしているうちに、
春が来て、夏が来て、秋が来て、冬になり...
また次の年を迎えているのだろう。
昨年末は慌ただしくなった。
ついに長崎県でも初めて鳥インフルエンザが出たのだ。
そう、すぐ近くの養鶏場だった。
ここから5kmくらいの場所にある、27,000羽の養鶏場。
うちは10km圏内になり、搬出制限区域に指定された。
それによって卵の発送ができなくなった。
11月末から産卵率が上がり、12月はたくさん卵を産んでくれていた時期であった。
近隣養鶏場が陽性の可能性があるとの一報を聞いた時は、大変ショックを受けた。
なんというか...
恐ろしさが一番大きかったと思う。
然し、呆然としている暇はなかった。
その時点で出来得ることをやらなければと思った。
位置的にどう考えても制限区域に入るとわかった。
その前に、今あるこの卵を全て出さなければ...
とりあえず、お客様にご理解いただき、
少しの指定日や定期便を前倒しして発送させていただくことに。
然しどうしてもこの時点で2日分は余ってしまう...大体800個程。
(その後は何千個と廃棄になるが)
そんな時、電話が鳴った。
島原にあるレストラン
pescecoの井上シェフご夫妻。
創業から大変お世話になっているシェフ。
「何かできることがあれば、是非協力させてください。」
「山野さんの卵を食べて欲しい方々がいます。
お世話になっているその方々にお送りしたい。」
電話口では明るくお応えしたが、
切った途端、涙が出た。
「お互い様です。」のお言葉、
感謝しかない。
制限に入る時間は迫っていた。
そのお気持ちに感謝し、
妻と2人で夜通し梱包作業に没頭した。
全ての作業が終わったのは、
次の日の夕方だった。
そして、制限区域に指定された。
全ての卵を送り出すことはできなかったが、
あとは家族でたくさん食べれば良い。
それから...
長くなるのでその期間の話はいつの日か。
いや、もうしないかもしれない笑
お届けできた方々からの
喜んでいただいているご報告を受け、
物凄くホッとした。
嬉しかった。
2022年12月末。
激しく打ちのめされた。
と同時に、
温かい気持ちになった。
そして、また奮い立たせてくれた。
たくさんの方々、お客様からメッセージをいただいた。
こうして、
応援していただいている方々、
志高く、共に闘ってくれる同志、
元気でいてくれる鶏たち
家族
全てのお陰様で2023年を迎えられた。
私はこれからも挑戦し続ける。
皆様に感謝🙏
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