発霊法とそのやり方について
レイキをする上で、氣(靈氣)がよく流れるようにしたり、氣(靈氣)が流れるパイプを太くするための方法を、以前に紹介しました。
その4番目に「発霊法(はつれいほう)」というものがあることを書いています。
ここでは、その発霊法のやり方を説明します。
発霊法の姿勢
まずは姿勢ですが、基本的には座って行います。
昔は椅子はないので、床に正座をしたり、あぐらをかいたりして座りました。
現代では椅子が一般的なので、通常は椅子に座って行います。
ただし、この座って行うことにはそれほど意味はありません。
楽な姿勢で、体制を崩さないことに意識を向けなくて済むなら、立っていても寝ていても、何かに寄りすがっていてもかまいません。
立って行いたいのであれば、肩幅くらいに足を広げるのが良いでしょう。
療養中など寝ている方は、仰向けに寝たままでもかまわないし、横向きになっても大丈夫です。
レイキは自由ですから、形にこだわる必要はありません。
長時間続けられる楽な姿勢をとれば、それで充分です。
浄心(じょうしん)呼吸法
発霊法とセットになっているのが、この浄心呼吸法です。
なお、その前に乾浴(けんよく)という儀式(※)を必須とされるマスターもおられますが、本来のレイキでは不要です。
※水を使わない斎戒沐浴(さいかいもくよく)の方法で、身を清める意味で行うもの。
浄心呼吸法というのは、ともかく穏やかな状態に心身を整えるものです。
静かに穏やかな呼吸をします。
腹式呼吸がお勧めですが、特にこだわる必要もありません。
無理に長い息をしようと努力したり、呼気と吸気の間で止めるなどという操作も不要です。
目は、自然と閉じるか半眼になります。
なぜなら、自分の呼吸(内面)に意識を向けるようになるからです。
外界を注視していないのであれば、目が開いていてもかまいません。
この状態で手の平を上に向けて膝の上などに置くと、自然と手の平に氣(靈氣)を感じるようになります。
この時間は、慣れてくれば数秒です。
たとえ何も感じないとしても、1~2分くらいこの状態を続け、心身がリラックスしていると感じたら、次の発霊法へ移行します。
発霊法(はつれいほう)
浄心呼吸法の状態のまま、手だけを合掌します。
この時、手や指の力を抜いて、ふんわりと合わせるのがコツです。
タイでは、この合掌を「ワイ」と呼んで、挨拶の時の動作として行います。
この時、蓮の花の蕾(つぼみ)のように、手の平の中央部がゆったりと膨らんでいるのが美しいとされます。
発霊法での合掌も、力を抜けば自然とこの形になります。
もし、電車の中など他人の目があって合唱することが気になる場合は、手を胸の前ではなく、膝の上に置いて合掌するやり方でもOKです。
この合唱をした状態で、座禅や瞑想のように時間を過ごします。
ただし、無になろうとか、思考を止めよう、天とつながろう、などの意識を持ってはいけません。
ただボ~っとして、雑念が流れていくままにします。
自分にダメ出しをしてもいけません。あるがままに受け入れます。
1つの方法として、手の平にどんなことを感じるかを感じようとしてみてください。
感じていることに意識を向けている間は、思考がゆったりしているものです。
合掌の時間は、数十秒から数時間まで、自由にしてください。
修行ではありませんから、苦痛に耐えながら長時間やるべきものでもありません。
目安としては、10~30分くらいでしょうか。
途中で中断しても大丈夫です。
トイレへ行ったり、ふと思いついたことをメモしたりなど、中断することに問題はありません。
それが終わったら、また再開すればよいだけです。
発霊法の効果と「感じる手」
発霊法は、訓練が要らないとされるレイキで、公式に認められている唯一の訓練法とも言えます。
これによって、氣(靈氣)がよく流れるようになるという効果があるからです。
しかし私は、その効果は自己ヒーリングと同じくらいではないかと感じています。
自分が自分にレイキをしているだけですから。
ただ、違いがあるのは、よく氣(靈氣)が出る場所とされる手の平を合わせることで、それぞれの手から出る氣(靈氣)で、互いの手が刺激されるということかと。
ただそれは、氣(靈氣)がよく出るようにするための効果というより、「感じる手」になるための効果ではないかと思います。
「感じる手」については、また別に書きますが、要は手の感覚を磨くということです。
そのための方法は、この発霊法の変形ともされる方法が別にありますし、それ以外にもいくつかあります。
発霊法の効果は瞑想
私は、発霊法の効果として大きいのは瞑想ではないかと思います。
先ほど、手の平の感覚を感じる方法を書きましたが、これはヴィパッサナー瞑想法に通じるものがあると思います。
ヴィパッサナー瞑想法の詳細は、それぞれ検索してみてくださいね。
前に、レイキの特徴として眠くなるということを、「レイキで体感する3つのこと」の中で書きました。
眠くなるということは、アルファ波からシータ波の脳波が大量に出ているのだろうと思います。
これは、上手に瞑想ができている状態だと思います。
もしそうだとしたら、レイキを瞑想に使うことができると思っています。
他の人にレイキをする時も、自己ヒーリングする時も、この発霊法を行う時も、すべて瞑想にできるのです。
瞑想とは、本来の自分に気づくために行うものです。
それが、レイキの実践によって可能だと思います。
発霊法をそういう視点で見るなら、日々の生活の中に発霊法の時間を持つことは、とても有益なことではないかと思います。