読書感想文 「すごい左利き」
こんばんは。画像は左手でカメラシャッターを押した右手の影の写真です。
私は左利きです。
ある日、この本に引き合うようにして出会い、自分が左利きで良かった!と心の底から思いました。
「すごい左利き」→https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478111391/booksonlinea-22/
この本は左利きであることをものすごく褒めています。右利きへ矯正されたわけではない幼少期でしたが、なんとなく「かわいそうに、不自由だよね・・・」みたいな空気を感じて生きてきました。
家族の中で私だけ左利きで、お箸も絵を描くのもスポーツも左手です。
小学1年生になり文字と食事を右手で使う練習を始めました。
確かカレーライスを右手でスプーンで食べようとしていた。でも勝手に右手から左手に持ち変わっているんです。
そんな様子を見て担任の先生が母に言ってくれました。「左利きのままでいいですよ。」と。母も安心したようでした。
当時、左利きは右利きに治すことが普通みたいな感じだった。だから、右手を使う練習をしましたがストレスであったことは覚えています。
そして成長とともに、なんとなく左利きの人が少なくて右利きが多い現実を知っていきました。
だんだんと左利きであることを周りに知られることが嫌になりました。
目立つことがスキではなく、
文字を書くとき必ず知らない人に「へ~左利きなんや~器用やね~」と珍しいと言われることが苦手でした。自信がなかったんですね。
中でも苦手な時間が、書道でした。
しかも筆で書くときよりも書き取りと言っていた鉛筆で書く時間。
本気で右利きの人の3倍かかる。
長時間の正座もつらい。
結局私は書道の太字は右手、細字(名前)は左で書く。
なんともバランスが悪い。
今は小学校でも書道を左手で書いてもよいと聞き、良かったと思います。
先生が黒板に書く文字は全て反対で覚えるから書き順はめちゃくちゃです。
縫い物、編み物、料理、包丁、カッター、はさみ、スポーツ、電話など私はほとんど左手を使います。
やさしい母は編み物や縫い物などいつも根気よく教えてくれました。
30代まで絵も全て手描きでした。イラストの仕事も完全アナログでしたが、パソコンを使う仕事をすることになりました。
その時にマウスを持つ手をどうしようか悩みました。でも、はじめから右手を使えば、もしかしたら使えるかもしれない。と右手でマウスを使うことに決めました。はじめは手から指にかけての筋が切れるかと思うくらい痛くて、すぐ疲れました。でも、職場のパソコンなので自分以外の人が使うこともあるし、その時にいちいちマウス(有線)をつなぎ替えるのもお互いに面倒だ。結果、私はマウスを右で使えるようになった。マウスで絵を描くこともありました。
左利きだったので右手を使うことが極端に少なく、私にとってはパソコンのマウスを右手で使うことは大きな進歩だった。なんとキーボードもはじめはほとんど左手で打っていたが、両指を使っている。
慣れるまで大変でしたがこのことは本当にラッキーでした!
頭の中にひらめくぷかぷかしたイメージは左利き特有であること。
いつも右利きの人を見てどうすれば左で使えるか考えること。
まず、人と違うことが当たり前のこと。
文字を書くより絵を描く方が自由で楽しかった。
今、絵を描く仕事をしていること。
今までの全てが左利きであることに繋がっているのかな・・・とかなり大げさに言ってます。
けれど、左利きであったから今の自分がいることは間違いないとと確信する。もちろん他にもいろんな要素はありますよ(^.^)
そして、左利きで良かった。限りある命をあーでもない、こーでもないと考えることを子どもの頃から考えてきたんだ。訓練しているとも思わずずっとどうすればいいかを考えてきた自分に感謝!
突然ひらめいたり、ノートやメモ書きは自分にしかわからない書き方だったり、天然ぼけと言われたり。
思い当たる節が多すぎて、笑いを通り越して感動(^_^;
そして、右利きに囲まれた生活なので、左利きの人を見ると親近感を覚える。私の左利きあるある?!いっぱいあります。
①席の隣は左側が壁を選ぶ。
②お箸を配るとき、左右迷う。
③道の左折、右折を言葉で言うとき間違いやすい。
④駐車場の料金支払い時、左手を使うと料金入れまでかなり遠い。
⑤はさみは右用しか使えない(左用は無理)
⑥文字が右でかける左利きに憧れる
⑦なぜかペンを右側に置く
結局私は左利きであることで何を知ったのか。
♪人は皆違うから面白い
♪自分らしいって楽しい
♪ありのままが素晴らしい
コンプレックスや不安の先にある
積み重ねてきた大切なこと
やっぱり左利きで良かった(^_^)と思える本でした!