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車中泊避難する駐車場選びとマナー〜1年間、被災地で車中泊して考えた災害と避難part5〜

車中泊避難をする場合、車中泊できる場所をどうやって調べたらよいかを知っておくことは、非常に重要なポイントになります。

被災時はとにかく気持ちに余裕がなくなりがち。

「非常時だから、ルールやマナーを破ってしまうのはやむを得ない」
たしかに、そういう状況もあるかもしれません。

しかし、あくまでも、駐車場では「車中泊はイレギュラー」なもの。

一泊、ニ泊だけでなく、長く車中泊避難をするのであれば、管理側と利用側のお互いの関係性は非常に大切です。

今回のnoteでは、車中泊できる駐車場の探し方と、車中泊避難の時に覚えておきたいマナーについて、書いていきます。

★おさらい★「車中泊避難」とは
シリーズpart1「車中泊避難」のメリットにてご紹介した通り、私のnoteでは、車の中で寝起きしている状態での避難を「車中泊避難」と呼んでいます。

必ずしも車の中で避難生活を送るのではなく、日中は避難所などで過ごし、寝起きのみ車の中で過ごす場合も「車中泊避難」に該当します。

少しでも、自分が当てはまる可能性があるという方は、ぜひ「車中泊避難」のコツを知っていただけたらと思います。


シリーズ目次

 part1:「車中泊避難」のメリット 
 part2:「車中泊避難」のデメリット
 part3:車中泊に潜む「エコノミークラス症候群」のリスク
 part4:体が痛くならない就寝スペースづくりのコツ
part5:車中泊避難する駐車場選びとマナー ←今ココ
 part6:車中泊の防犯豆知識
 part7:猛暑極寒を乗り越えるには
 part8:車中泊に必須&あったら便利な道具

※更新次第リンク対応していきます


車中泊避難ができる駐車場とは

私が車中泊するにあたり、利用することが多いのは、「公園」「道の駅」「コインパーキング」「パーキングエリア」が多いです。


まず、大前提として、
施設に併設された駐車場は、施設利用者に対するサービスです。

例えばショッピングモール。
買い物もしないのに、タダで置けるからと車だけおかれたら迷惑ですよね。

おける台数が少ないのに延々と占領されたら、ほかの利用者はたまったもんじゃありません。



コインパーキングであれば、駐車の対価としてお金を払っていますが、
稀に、「過去にトラブルがあったので車中泊はちょっと…」というコインパーキングもあります。
(ダメとは言われなかったけど、すごく嫌そうな顔はされました…食事のゴミを駐車場に置いていかれたそうです)


車中泊する場所として代表的な「道の駅」は、仮眠や休憩の車中泊というのが基本的なものです。

車中泊避難となると、車上生活に近い宿泊目的となります。
国交省のページには、「宿泊目的はお控えください」的なことが書いてありますので、
誤解されないよう、一応、道の駅に確認はした方が良いかもしれません。

災害による避難でやむを得ないという事情を説明すれば問題ないとは思います。

「普段は断るけど、非常時ならまぁいいよ」といってくださる管理者さんもいます。
(遠方から災害支援できて、数日間の滞在をするときでも、断られたことは今のところありません)

車中泊避難ができる駐車場を探すには、いくつかの方法があります。


車中泊避難できるかどうか知る最も確実な方法

「管理者に連絡をする」


これが最も確実です。


道の駅などの施設であれば、とりあえず職員さんに声をかけてつないでもらうとよいと思います。


公園などは、入り口付近の看板に電話番号が書いてあったり、「〇〇市 公園緑地課」など管理者が記載されていることもあります。


災害時は電話が通じていない可能性もあるので、
平時に「災害時に、もし家に帰れないときに、一時的に車中泊させてもらえないだろうか」と連絡を入れてみるとよいでしょう

★車中泊避難用MAPのすゝめ★

災害時、オフラインでも使えるスマホのマップアプリや、車載ナビ、アナログの地図に、車中泊避難できる場所をマーキングをしておくことをオススメしています。

アナログの地図は、最近はコンビニでも購入できます。
最低でも市町村版、余裕があれば都道府県版を購入しておき、車のダッシュボードなどにしまっておくとよいでしょう。

Googleアカウントをお持ちで、アプリの利用方法がわかる方は、「マイマップ」の作成もオススメ。
公開範囲、作業範囲を広げれば、車中泊避難者で情報を共有しあうことも可能です。

(マイマップ機能については、後日あらためて記事にしたいと思います)



車中泊避難の候補地を探す方法


筆者である私は、1年間車中泊をしてきましたが、場所は割と転々としていました。

その際、どうやって候補地をさがしていたかというと、インターネットを活用していました。

ネットは情報の宝庫です。

キャンプやアウトドアが趣味の方が、車中泊できた場所を載せているサイトがあったり、

長距離ドライバーさんが、国道や山中のパーキングエリアや休憩所をまとめていたり、

行政のHPには、市内の公園一覧、駐車場があるか、開放時間は何時~何時かが記載されていたり、

公園巡りが趣味の方が、どんな公園か特徴をまとめていたり。


私が普段、最初に使うのは、スマホのYahoo!カーナビアプリです。

車載ナビでなくスマホなのは、スマホアプリのほうが、地図が最新版にアップデートされ続けるからです。


そこから「公園」や「コインパーキング」を検索してピックアップし、次にネットで情報を探していきます。

Yahoo!カーナビアプリは、コインパーキングの値段が出てくるので、そこから最安価を探します。台数や空き状況も出るので便利です。

ネットで情報を探す際は、「施設名」「駐車場」などのキーワードで検索すると出てきます。

公園などで駐車場に開放時間がある場合、時間外は原則利用できませんので、
24時間開放されているところをピックアップしていくと良いでしょう。


覚えておきたいマナー①ゴミ処理

車中泊でトラブルになりやすい「ゴミ」。
基本的には、施設やまわりの利用者さんに「お邪魔します」という気持ちで、車中泊させてもらうよう心がけ、ゴミはしっかり管理しましょう。

①ゴミを車外に置かない

車中泊をやっていると、においを気にして車外にゴミを仮置きしたくなるかもしれませんが、これはNG。

動物にゴミが漁られ、駐車場に迷惑がかかります。


また、ポイ捨てと勘違いされ注意されたら、管理者も利用者も、お互い気分が悪くなってしまいます。

それに、ゴミを忘れて出庫してしまう可能性もあります。
そうなれば、その駐車場は車中泊禁止になってしまうかもしれませんよね。


においが気になるものについては、においが閉じ込められる「消臭袋」を利用しましょう。
スーパーや100円均一ショップでも手に入ります。

②原則ゴミは自分で処分する

施設にもゴミ箱はあると思いますが、駐車場と同じく、あくまで施設利用時用のゴミ箱です。

最近、コンビニやサービスエリアなどでも問題になっており、
ゴミ箱に「家庭ごみの持ち込みはご遠慮ください」という張り紙がしてあるのを見たことがある方もおられるのではないでしょうか。


車中泊避難の内、寝起き以外も車で生活をしていると、
いわば家庭ごみレベルでゴミがでてきます。

ちょっとしたゴミくらいなら、捨ててもトラブルになることはないでしょう。

しかし、車中泊避難者が、毎回大量のゴミを捨て、ゴミ箱がパンパンになっていたら。
管理者からしたら、ちょっと迷惑どころの話ではありません


自宅近辺なら、普段のゴミ出しと同じように、決められたゴミ置き場に持っていきましょう。

自宅から遠いところに避難してる場合は、市内のクリーンセンターに持ち込みする必要も。


ゴミ処理問題は、かなりぶつかると思います。
くれぐれもポイ捨て、不法投棄はNGです。
これはマナー違反ではなく犯罪になってしまいます。


覚えておきたいマナー②音が苦情になりやすい

災害時は慣れない車中泊で神経質になっていたり、寝不足の方もいます。
ちょっとしたまわりへの思いやりを忘れなければ、トラブルにはなりづらいですが、自分本位になってしまうと、苦情になり、最悪車中泊禁止になることも…。


①エンジン音

夜間、エアコンをつけて寝たいこともあると思いますが、夜中にエンジンをつけっぱなしていたらうるさいですよね。

最近の車は、停車時のエンジン音が静かになってきました。
そういった車でも、住宅と隣接している場合は、エンジン音の振動が伝わって苦情になるケースもあります。


我が家のお隣はハイブリッド車で、外だと静かですが、家のドアがすごく揺れます。

車自体の音は静かでも、こういった微妙な振動は、家にいると気になるものです。

できるだけ、停車時にはエンジンを切るようにしたほうが良いでしょう。




ドアの開閉音

特に、車中泊の準備に夢中になっていると、あちこちドアを開けたり締めたりしがちです。

ドアの開閉は、気を使っても音がしてしまうもの。


特に夜間は、あまり何度も開け閉めしないよう、気を付けるようにしたほうが良いでしょう。

だからといって、夜中のトイレを我慢する必要はありません。

その際は、ある程度は仕方ない、と思って、我慢せずトイレに行ってください。
体を壊したら元も子もありません。




③ラジオ等の音

これ、意外と気を使ってるつもりで、外に漏れがちなんです。
車の中の音は、あまり外には漏れないのですが、「車のスピーカー」からの音は別。

特に低音が漏れやすく、ラジオなどはモソモソ響きがち、音楽でズンズンと響くのも、
不快に感じることすらあります。


いったん車の外に出て、音漏れがないか確認してみると、トラブル防止につながります。

できれば、車のスピーカーからでなく、イヤホンで音を聞くようにしたほうが良いでしょう。



覚えておきたいマナー③火は大抵禁止

車中泊避難をしていると、ご飯を作るのにカセットガスを使いたくなるかもしれませんが、
大抵の公園では火気厳禁です。


車中泊避難でオススメなのは、シガーソケットでお湯を沸かしたり、お米を炊けるものを用意しておくことです。 


これがあれば、非常食だけに頼らず温かいご飯を食べることができます。


わたしの地元埼玉県の地域防災サポート企業「株式会社 ジェーピーエヌ」さんから、車専用の湯沸かし器や炊飯器、クリーナーといった家電が販売されています。

こちらの企業さんをオススメさせていただく理由は、日本企業だから、というところです。
Amazon等では海外製品がたくさんありますが、後々の故障対応やアフターサポートを考えると、日本製がおすすめです。

車中泊避難に便利なグッズがたくさんあるので、参考までに覗いてみてください。
https://jpn-corp.co.jp/products


車中泊避難時の防犯

車中泊避難時のマナーについて触れてきました。
これさえできていれば、車中泊キャンパーとしても良いドライバー間違いなしですが、世の中いい人だらけとは限りません。

⇒1年間、被災地で車中泊して考えた災害と避難part6:車中泊の防犯豆知識

こちらもぜひ合わせてお読みいただければ幸いです。

※注意点
災害発生時及び直後の車での避難は、緊急車両の通行ができず救助活動の妨げになったり、交通マヒによる逃げ遅れが起きたり、重大な混乱を引き起こす可能性があります。

災害時は、走行中の車は車道の脇に寄せ、人間だけ避難することが原則です。
(様々な事情により、自力での避難が困難な場合は除く)

車で避難する場合は、天気予報や避難指示前による「事前避難」や、一旦落ち着いた後の「事後避難」としたほうが良いでしょう。


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