プールをなくさないで!
老朽化に伴う閉鎖
私は大学時代、水泳部に入っていました。
夏は真っ黒になりながらひたすら泳ぐという生活をしていました。
今思えばよくやったなぁと思いますが、部活を通してたくさんのことを学びました。
そんな大学のプールは老朽化のためなくなり、水泳部も廃部になりました。
今時、紫外線をたっぷり浴びながら苦しい練習をする、という泥臭さは流行らないのかもしれません。
先日、香川にあるクアタラソという所に行きました。海が見える温泉&プールで、しかもウォータースライダーもあってすごく良い!
なのに、老朽化で3月で閉館。
地域の方の憩いの場にもなっているようなのに本当に残念です。
スポーツクラブなどでもプールを設置していないところが増えたのと、プールをつぶしたところもあります。
老朽化に伴い、あちこちで閉館しているプール。
水の管理、水道代・・・プールはコスパがかかるのです。
学校でもこんなニュースがありましたね。
コロナ禍と働き方改革で夏休みのプール指導がなくなりました。
教員にとっては負担が少なくなったのですが、子どもにとってはせっかく立派なプールがあっても入れないという残念な状態です。
その昔、夏休みは特別練習で大会に向けて練習をがんばっていたものです。
私が子どもの頃も夏休みのプールを楽しみにしていました。
今は夏休みにプールを使うこともなく、プールはコスパのかかる大きな入れ物になってしまったように思います。
ゆくゆくは学校のプールも閉鎖になるかもしれません。事実、近くにスイミングスクールがある学校はそこで泳いでいるという話も聞きます。
水泳の授業
学校での水泳の時間は10時間程度で、水慣れで終わってしまいます。
スイミングに行っている子どもは泳げるようになりますが、夏休みの練習もなくなった今、学校教育の中で泳力を伸ばすということは無理だと思います。
個人的には子どもが初めて25m泳げた時の顔が本当に好きです。がんばって泳ぎ切った達成感は絶対に一つの自信につながると思っています。
そういうがんばる機会が残念ながら今の水泳指導ではありません。
以前見た水泳の研究授業は「どうやったら遠くに行けるかな?」という課題で色んな場を用意して練習をするものでした。
子どもは楽しそうにしていましたが、水に浮いたり進んだりする感覚というのは本人が何度も練習をした方が身につくように思います。それには圧倒的に練習時間が少ないのです。
水泳に限らずですが、必死に練習するということが、なくなったと感じています。「がんばる」ということはもう時代遅れなのか・・・。
プールの今後
残念ながら今後プールはあちこちで閉鎖、もしくは縮小。
授業では水遊び程度。
経済的に余裕のある子はスイミングに通い、それ以外の子は泳げない、そんな状況になるように思います。
これって今の社会を反映していますよね。
・コスパがかかるものはなくす
・二極化が進む
・教育にお金をかけない
・お金のある人はサービスを受けられる
泳ぐことができなくても生活はできるし、困ることはありません。
でも泳げると、楽しみや可能性が広がります。
私は学校のプールでたくさん練習をさせてもらって水泳が好きになりました。泳ぐことが私の生活ではなくてはならないものになっています。
何かまとまりのない文章になってしまいました。
結局何が言いたいかというと・・・プールはなくさないでほしいってことです(笑)