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にこやかになんで笑える気分じゃないね。僕は今日全てを失ったのさ。そのとおり何もかも。笑うしかないだろ? 笑えばいいさ。今日は雨が酷かった。僕は雨の中一人で踊っていたよ。惨めな自分を晒しながらね。サヨナラ人生。サヨナラ世界。すべて雨に濡れて消えてしまえばいい。
「ハハハハハハハハハハハハハハ!」
そう笑いながら僕はスピンする。悲しみの中心で永遠に回転してやる。僕は悲しみの永久機関だ。溢れ出る悲しみで僕は回る。悲しみが止まらないように僕のスピンも止まらない。そんな僕に向かって誰かがこう叫んだのだ。
「あの〜、ズボンが脱げて全部モロ出しになってますよぉ〜!」
僕はハッとスピンを止めた。しかし急に体を止めたので頭が止まらず360度回って体から飛んでしまったのだ。体は慌てて頭だけになって地面に転がる僕に近寄ってくる。しかし手で僕を抱えようとした瞬間止まってしまった。僕は体に向かって何度も動くように呼びかけたが体からは何の反応もない。僕はこの人生最大の悲しみにただ泣き叫ぶしかなかった。