七夕にはうどんを食べましょう
はい、恒例のうどん記事です。今回は七夕に食べたい美味しいうどんの作り方を教えます。さて、7月7日の七夕は、彦星様と織姫様が一年に一度会う日です。彦星と織姫が生まれたのはもう幾千年も前ですから、お二方とも大分お年を召しておられるでしょう。しかしそれでも会いたい。たとえ腰が曲がっても、頭がボケ切って朝ご飯を食べたことさえ忘れていても、それでもやっぱり彦星と織姫はわざわざ願をかけて何光年もの道を歩いて会いに行くのです。もしかしたら介護の方がボケ切った二人を運んでいるのかもしれませんが、それでもこの永遠に結ばれた二人の思いは美しいと思います。
七夕とはそんな永遠の恋人彦星と織姫にあやかった行事ですが、現代の恋人たちも二人のように永遠に結ばれたいと短冊に願い事を綴り、そして笹に飾って願うのです。ちなみに恋愛至上主義者の私は七夕は彦星織姫のような純粋な恋人たちのための行事だと思っています。決して邪な願いを短冊に込めるような行事ではないのです。恋人の恋人たちによる恋人たちのためのクリスマスをはるかに超える恋人たちの記念日なのです。私たちは七夕の月夜で出会う永遠の恋人たちが出会う様を天の川で生で直に見る事が出来ますが、その光景はクリスマスなんかより遥かに恋人たちの記念日に相応しい光景です。私は昨年とある場所で笹につけられた大量の短冊を見てみんななんの願い事をしているのかと興味を持って一枚一枚確認しました。しかしそのどれもが七夕に似つかわしくない邪な願い事ばかり。私は頭にきて短冊を全部笹からちぎってシュレッダーにかけてやりました。ついでですが、リア充カップルのアホな願い事を書いた短冊も同じようにシュレッダーにぶち込んでやりました。彦星と織姫の純粋な思いに反した身勝手な願い事は今後絶対にしないようにしてほしいです。
というわけで前置きはこの辺にして早速本題にはいります。さて彦星と織姫は銀河系の中心でデートするのですが、二人はその時何をするのでしょうか。まさかデートで逢うだけって事はないですよね。いや、もうベッドイン直行でしょなんてスケベな事を考えてるあなた。彦星と織姫は獣じゃないんだからそんな汚らわしい事しませんよ。二人は普通の恋人です。普通の恋人だったら逢ってまず映画やらなんやらで楽しい時を過ごして、そしてお腹がすいたら一緒に食事でしょう。さて、ここで問題ですが、彦星と織姫は一年ぶりのデートで何を食べたのでしょうか。答えは皆さんご存じだろうと思うからもう正解教えますね。それはうどんです。といってもただのうどんじゃありません。なんてたってあの彦星と織姫が一年ぶりのデートで食べるうどんですからね。普通のうどんじゃ満足できないですよ。やっぱり永遠の恋人にふさわしいうどんじゃないと。
皆さんメモの準備はよろしですか。今からお教えるのが、彦星と織姫御用達のうどんです。まずはなまるうどんに行ってかけうどんを注文してください。店員さんからかけうどんを貰ったら薬味コーナーに行きましょう。薬味コーナーにはうどんの三種の神器と古来から伝えられる天かすと生姜と醤油が置いてあります。その中からまずは天かすを富士山のように山盛りにかけましょう。天かすは天女の衣と呼ばれるもので一口食べたら天に舞い上がってしまうといわれるものです。さてうどんが富士山になったら次は生姜です。生姜は大匙で掬ってうどんに落としましょう。大匙一杯の生姜は古来より琥珀に例えられてきました。最後に醤油です。醤油は五回まわしでうどんにかけましょう。なぜ五回かというと五回まわしてかけると龍が現れてうどんを食べた人を天国に導くというありがたいお話があるからです。古来中国の言い伝えにありますが、とある受験生が仙人にどうすれば科挙に受かるかと尋ねたそうです。仙人は受験生の問いにこう答えました。ならばうどんに醤油を五回まわしでかけて食べるがよいと。受験生は仙人の言う通りうどんに醤油を五回まわしでかけました。すると突然龍が現れて受験生ごと家を焼き払ってしまったそうです。五回まわしでうどんに醤油をかけるとこんなありがたいことが起きるのです。かけない手はないです。
こうして完成した彦星と織姫御用達の天かす生姜醤油全部入りうどんですが、しかしなんと美味しいうどんなのでしょうか。うどんに纏わりついた天かすはうどんごと天の川に突入してしまいそうな高揚感を与えるし、生姜はうどんを締めて月夜に向かうかぐや姫の牛車の手綱のような力を我々に与えてくれます。そして醤油は家を焼き払う炎の如き力を与えてくれます。彦星と織姫が千年以上生きている理由もわかるってものです。天かす生姜醤油全部入りうどんはもしかしたら始皇帝が欲しがっていた永遠の命の薬なのではないでしょうか。彦星と織姫はそれを毎年食べ続けているからこそ本当に永遠の命を手に入れたのです。こんなアンチエイジングを遥かに超えた命と、そして女性の方にとて大事な美を永遠に保つ奇跡のうどん。もう食べない手はないですよ!
今日のうどん講座はここまで。またどこかで逢いましょうね。ちゃお!
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