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繊細さんと「課題の分離(アドラー心理学)」

自分がHSPではないかと思い始めた時、色々な本を読みました。

その中で私に一番響いたのは、以下の内容です。

「誰かがイライラしてると、すぐわかります」
「相手がどうしてほしいのか、わかります」
など、繊細さんは相手の感情を察することが得意です。
(中略)
「本当にそうなのか?」答え合わせが必要です。
といいますのも、察したことが本当に合っているのか?実は確かめないまま「きっとこうだろう」と思っているケースが非常に多いのです。
(中略)
その「わかる」は、意外と外れているのです。

武田友紀『「繊細さん」の本』p.112-113

この箇所を読んだ時、まさに目から鱗でした。

相手の感情を理解できていると勘違いして、その感情に振り回されていた、ということなのです。

これを解消する一歩目として、
友人と食事に行った際に、「それ、おいしい?」と聞いてみるだけでいいようです。その答えを聞く前に、いつものような観察眼で自分なりに予想してみることが大切です。

実際にやってみると、案外、外れるものです。

これを繰り返していくことで、自分の予想が意外と外れることに気が付きます。つまり、相手の不機嫌は自分のせいでない可能性に目が向くようになります。

この話を読んだ時に、アドラー心理学の「課題の分離」を思い出しました。

「課題の分離」とは簡単にいうと、
自分の課題と他者の課題を明確に分離して、他者の課題には踏み込まないようにすることです。

私なりに噛み砕くと、自分でコントロールできないことに関しては手放してしまうということだと思っています。

例えば、私が上司に何か質問をしようとするとします。

今までの私であれば、「忙しそうだから後にしようかな…」「不機嫌そうにしてるから話かけにくいな…」と尻込みしていました。

「課題の分離」を意識するようになってからは、
本当に忙しかったら、上司の方から「忙しいから後にしてくれる?」「いまは手が離せないから」と言ってくれるはずだ(上司が私にどう対応するかは上司の課題)と思えるようになりました。

「自分の予想は案外、外れる」
「自分と他人の課題を分離する」

この二つの考え方を意識するようになってから、ほんの少しですが人間付き合いが楽になったような気がしています。

人によって合う合わないがあると思いますが、気になった方はこの考えを取り入れてみてはいかがでしょうか?



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