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持続可能なしあわせ金融経済のしくみ

今回は手放す経営ラボの経営チーム、武ちゃんも関わっている
eumoという既存のお金の概念を覆していくような
デジタル通貨プラットフォームについてのブログです。

eumoは手放す経営ラボメンバーの間でもよく話題に上がっていたのですが、私がeumoを身近に感じ始めたのは
2024年の初めに地球物語のサイトのデザインをした時。
デザイン制作費のお礼にeumoを万単位の額でいただいてしまい。
海外にいるのに、日本のデジタル通貨は使えないなぁ~と、
思っていたところ、eumo通貨でeumo Academyという
共感資本経済について学べる講座の支払いが可能だということで、
eumoや共感資本経済について学ぶべく、
eumo Academy 12期に参加しました。

なので、これから3回にわたってeumo通貨についてや
eumo Academyでの学びをシェアしたいと思います。

まずは、eumoってなに?ってことなので、
今回はeumoの概要から紹介したいと思います。


元エリート金融マンが掲げる持続可能な幸せ

eumoのサイトを見ると、中心立ち上げメンバーの3人のうち2人が元銀行マン。
特に新井和宏さんはお名前は存じ上げていなかったのですが、
厳選された「良い会社」のみに投資ができる鎌倉投信の創業者の1人。
昔知人のフェイスブックを通して知り、面白い試みだなと気にはなっていましたが、その後デジタル通貨のeumoも自ら作ってしまったという。
そんな新井さんは元ブラックロック・ジャパンという、
世界最大の資産運用会社で勤めた経験を持つお方。
ブラックロック自体もよく知らなかったけど、
武ちゃんの地球物語を聞くと、その凄さがよくわかる。。。
そんな、世界を牛耳るような資産運用会社で働いてきた新井さんと、
元みずほ銀行で法人営業および外国為替業務を担当していた岩波さん、
そして手放す経営ラボの経営チームメンバーでもある自称経営オタクの
武井浩三こと武ちゃんの3人で立ち上げられたeumo。
中央集権型の資本主義社会から、自律分散型の共感資本社会への転換を喚起する組織。既存の資本主義を崩していくような
新しい仕組みにワクワクしかないですね!

ちなみにeumoという名前はEudaimonia(持続的幸福)の略で、
サイトによると

持続的幸福とは、自己実現や生きがいを
感じることで得られる幸せであり、
この会社に関わる人々に、
持続的幸福に気づく機会を提供して行きたいとの
願いを込めています。

eumo HP: 経営理念より

とのこと。
これまでの資本主義社会にどっぷり浸かり、
その仕組みをきちんと把握してきた人たちからの
新しい共感資本社会とはどんなものなのか?
それをこれから見ていきましょう。

3ヶ月で消えるお金の意味

お金って銀行に預金残高として、あればあるほど良いって思っていませんか?
私も以前はそう思っていました。が、eumo Academyや
武ちゃんの地球物語を聞くうちに、徐々に認識が変わってきました。
今は、お金は銀行口座に預けておくより、「自分が心地良いと思える範囲で、
できるだけ自分が応援したい先へ流通させるのが良い」って思っています。

それはなぜかっていうのを説明するために大好きな
消えた旅人の100ユーロの話を引用します。

ときは8月、黒海沿岸の町。雨にぬれる小さな町は活気がなく、
すっかり寂れていた。
人々は借金を抱えて苦しい生活をしているのだ。
その町へ、一人の旅人がやってきた。
そして町に一つしかないホテルに入ると、
受付のカウンターに100ユーロ紙幣を置き、
部屋を選ぶために2階へ上がって行った。
ホテルの主人は100ユーロ紙幣をひっつかんで、
借金返済のために肉屋へ走った。
肉屋は同じ紙幣を持って養豚業者へ走り、100ユーロの借金を返した。
養豚業者はその紙幣を握ると、
つけにしてある餌代と燃料代を払うために販売業者に走った。
販売業者は100ユーロ紙幣を手にすると、この厳しいご時世にもかかわらず、つけでお相手をしてくれる町の遊女に返そうと彼女のもとに走った。
遊女は100ユーロ紙幣を懐にしてホテルに走り、
たびたびカモを連れこんだホテルに借りていた部屋代を返済した。
ホテルの主人は、その100ユーロを受け取ると、
紙幣をカウンターの元の位置に置いた。
ちょうどそのとき、部屋をチェックして2階から降りてきた旅人が、
どの部屋も気に入らないと云って100ユーロ紙幣をポケットにしまいこみ、町を出て行った。
誰も稼いでないけど、みんな借金を返し終わり、活気を取り戻した。

つまりお金って、循環させて初めて活きるらしいのです。
銀行にいくら大金を貯めて、その数字に一喜一憂していても、
実際に自分が銀行に預けたお金は、見知らぬ誰かが必要なことのために
銀行に借金として借り出し、銀行はその利子で儲けを出し、
特に自分には何の変化も訪れません。
だけど銀行に預けているお金を、レストランを始めようとしている友人の
開業資金の一部として出資したら?
友人はレストランを始められてハッピーになり、自分にも自炊をする気力がない時に、気軽に立ち寄れる地元のレストランが増え、さらに、そこでの他の常連さんとの交流も増えて楽しい日々が、始まるかもしれない。
自分の実感できない規模で経済が回って景気が良くなるよりも、自分と交流のあるみんなが幸せになるように経済が回った方が、
目に見えて幸せだなって思いました。

eumoという共感資本の広がり

話をeumoに戻しますが、
eumoのお金は3ヶ月で消えるだけでなく、
他にもいくつか特徴があります。

  1. 加盟店でのみ利用できる
    eumoは加盟店のみが利用できて、
    加盟店になるには3人からの推薦が必要だそうです。
    これは、今後の加盟店になった後のつながりにもなる気がします。

  2. 支払いの際に+αをする仕組みがある
    チップみたいな感覚ですが、その時々での支払いに対して
    定価価格に+αすることが可能です。
    加盟店には嬉しい仕組みですね

  3. 3ヶ月に1度期限切れ通過の再配布がある
    Eumoのお財布にあった3ヶ月で使わずに消えてしまったお金は
    その間に利用し、+αした額に合わせて、再配布されることがあります。
    これはちょっとした嬉しいサプライズ

  4. 加盟店で利用すると、店舗へのメッセージを残せる
    その商品をなぜ購入するに至ったのか、や
    お店に対する想いを伝えることができて、
    ただの金銭的やり取りを超えた気持ちの交換ができます

  5. 利用履歴はeumoアプリのタイムラインに流れて、 良いねがつく
    4でのメッセージはfacebookのタイムラインのようにアプリ上で公開されるので、自分の行動に対して周りからいいねがついたり、
    よく同じ店を利用する他の人との繋がりもできやすい仕組みがあります

  6. 自分の利用状況が見える化される
    これは他の金融系アプリにもある仕組みかもしれませんが、
    自分の利用状況が見える化されているので、
    自分のeumoの使い方を振り返ることができます。

eumo アプリの UI

eumoを使うメリット/デメリット

eumoもっと広まったらいいなぁ~と思うのですが、
そのためにも公平に私が思うeumoを使うメリット・デメリットを
利用者側と加盟店側の視点で書いてみたいと思います。
とはいえ、私は加盟してないから、想像でしかないけどw

利用者のメリット:
・お買い物して、なぜか心が満たされる
・3ヶ月後の再配布がちょっとしたお小遣いみたいで嬉しい
・eumo利用者同士での交流の場で面白い情報や楽しい情報を得られる
・お店の人との距離を近くに感じる

加盟店のメリット:
・利用者の投稿により、勝手にマーケティングができる
・お客さんと心を通わせられる
・定価よりも稀にチップで凄く稼げることもあるらしい
・eumo利用者同士での交流の場でお店の情報発信ができる

利用者のデメリット:
・まだまだeumoのみで生活はできない(現在47都道府県674店舗加盟)
・オンライン決済する際に、お店のサイトにeumo決済の選択肢がなくて、
 問い合わせの必要がある場合がある

加盟店のデメリット:
・eumo決済の仕組みを用意する必要がある

メリットとデメリットは大体こんな感じかと思うのですが、
個人的には海外に住んでいるので、
海外でも利用できる店舗ができて欲しいというのが正直なところです。
そしてeumoのみで生活できる世の中になったら、
それはどんな世の中になるのだろうかと、ちょっとワクワクします。

次回はeumo Academyで学んで目から鱗だった
お金の正体についてのブログを書きます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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