「背中がギュッとなる季節」24.11.10
ついこの間までは半袖の出番もあったのだけれど、むしろ上着が必要な季節になった。
お昼前、リビングの窓から外をのぞくと、あともう少しで泣き出しそうな危なげな空。
ランチは外でと夫と約束したので、上着を羽織って傘を持ち玄関を開けると、ヒヤッとした空気に背中がギュッとつかまれる。
寒さに握りしめられた身体をぎこちなく動かし、ランチのお店に向かいだした途端に、泣き出しそうな空から、パラパラと水滴が落ちてきた。
手にした傘を開いてさす。すれ違う人たちは突然の雨で傘を持たない人ばかり。そんな人たちとすれ違いながら、もくもくと歩く。
歩いていると、だんだん背中がポカポカしてきて、手足が動かしやすくなる。
秋が終わって冬の入り口が近づいて来たらしい。