元旦に何をしたかって？人生初の金髪。ゴールデンに輝く一年にする！
2025年、元旦。
私はゴールデンヘアにした。
そう、金髪だ。
10代から今まで、様々なカラーリングをしてきた。
百貨店時代は規定が厳しくあまり奇抜な色にはできなかったが、基本的にあまり明るくない茶髪にはしていた。
「the 黒」よりも雰囲気が柔らかくなり、似合っていたと思う。
昨年の秋に、ロングヘアからボブになった。
長年ずっと「切るならヘアドネーションをしたい」と思っていた夢が叶ったのだ。
ロングにしていたもう一つの理由は、もしも結婚式をするならロングでアレンジしたかったからだ。
しかし、今現在正式に入籍もしていないし、自分の腹もはっきり決まっていない宙ぶらりん。
結婚するなら結婚式は絶対にしたいが、今ではない。
いつまで経っても伸び続けるだけで変化を楽しめなかったし、ヘアドネーションするには十分すぎるくらいには伸びたので思い切って決断した。
ボブにするのは、2018年にワーホリに行って以来だった。
海外でヘアカラーをするのも面倒だなと思ったので、黒髪で前髪ありのボブだった。
今回のボブは前髪なし、黒が抜けてちょっと明るくなった茶髪だったが、日が経つごとに飽きてきた。
ボブはアレンジがとても楽な分、逆に言うと変化がない。
鏡を見る度に、自分に飽きていく。
今すぐ髪は伸びるわけでもないし、切るのも美容院をまず探すのが億劫だ。
ロンドンにはヘアサロンがたくさんあり日系美容室も多いのだが、どこがいいのかわからない上に、お試しするには驚くほど高い（ちなみに、ヘアドネーションしたのはギリシャだったので、日本と変わらないくらいの値段。）。
いつか「切らずにはいられない！！」と思ったら絶対に行くが、今はそうでもない。
あ、こんな時はヘアカラーだ。
簡単に気分が変わっていいじゃん！
というわけで、ドラッグストアに並ぶかなり種類が豊富なヘアカラーの棚を端から端まで時間をかけて多分10往復はした（もはや怪しい）。
こちらのヘアカラーは日本と違い黒髪がスタンダードではないので、裏に載っているカラー表がまったくもって意味を為さず参考にならない。
ダークカラーあたりならしっかり色が入るだろうけれど、明るめのカラーはまずブリーチをしないとこの表通りの色には絶対にならない。
全体を見渡し、ブロンドヘアのカラー剤が体感７割を占めている。
ブロンドなぁ。
そういえば、人生で一度もブリーチをしたことがないことに気付いた（部分的なハイライトはある）。
髪が相当な勢いでダメージを受けそうだし、色を抜いてまで入れたいこだわりの色もなかったのが理由だ。
自分の薄顔に明るすぎる色はどう考えても浮くと思っていたのもある。
でも、飽きているなら思い切り変えたほうが絶対楽しいワクワクの道！
そんなわけで、年末にブリーチ剤とカラー剤を購入した。
なんとなく、新年明けてからブロンドにした方が縁起がいいと思ったのだ（思い込みが運を育てる）。
私はもともとゴールドの色が好きだ。
ジュエリーは全部ゴールドだし、何かとゴールドを選ぶ。
この度、頭が金色に輝く時がきた。
１回目のブリーチではオレンジっぽくなり、２回目のブリーチではあからさまなヤンキーになった。
ごくせんとかに出てきそうなあの、ヤンキーといえばあれ、みたいな色。
ブリーチだけではなく、その後に入れるカラー剤を購入しておいて本当に自分ナイスと思った。
さすがにこのヤンキーカラーでは、街を歩くのに躊躇しただろう。
この時点で、私はだいぶ疲れてきていた。
元旦からパートナーは夜勤中。
ひとりひっそりとゴミ袋に頭の部分をくり抜きかぶり、全裸でうろうろしながら髪色チェンジを繰り返す。
元旦にブロンドって、先述のように縁起がいい気はするが、この地味な作業ありきなのだ。
最後のカラー剤を塗り、ゴミを出す時の要領で袋を頭のてっぺんで縛り、「仰げば尊し」を脳内再生しながらヤンキーを卒業した。
たった30分のヤンキー生活だったが、もうさっさとゴールデンブロンドになって眠りにつきたい（もうとっくに日付は超えていた）。
浴びるシャワーが黄金色に見えて（ほんとはクリーム色）、新年初っ端から黄金のシャワーなんて景気がいいなぁと気分よくなっていた。
完成！！！
すっぴんの平安美人感（つまり薄顔と言いたいだけ）が明らかにブロンドとマッチしてなさすぎてちょっとウケた。
でも、新しい！！
鏡に映る度に飽き飽きしていた自分が、無事にゴールデンブロンドに変身したのだ。
あれから数日経ったが、未だに鏡の自分が自分じゃないみたいでおもしろい。
どう考えてもメイクをした方が馴染むので、おかげでちゃんとメイクして過ごそうと明るい気持ちになっている。
パートナーからは「ちょっとへん（慣れない）」と言われたが、全く気にならないくらい気分は明るい。
ヘアカラーとかネイルとか、もしくは服をいつもと違う色を選ぶと新しい自分に出会う。
「自分に飽きる」というのはある種の罪だと思ったので、飽きそうになったら新しいことをして、かけがえのない一生付き合っていくこの自分といっしょに人生を楽しんでいきたいと思う。
2025年、ゴールデンに輝く１年にしよう。
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