人にやさしく
ここ数日間、なんとなく元気がなかった。
仕事が少し忙しかった。
タスクが立て込んでて、周りとの連携が取れず、なかなかスムーズに進まなくて。
目の前に来られたお客様には、精一杯対応をして、
接客が終わると、自分のデスクに戻って、なかなかスムーズに進まないタクスを進めるために、あれこれ考えてパソコンと睨めっこ。
そうこうしているうちに、お客様から連絡が来て、プチ問題が発生して、対処して、、、
みたいな、毎日をここ2ヶ月くらい続けていた。
そしたら、なんだか、人に対して、イライラすることが多くなって、人がやってくれたことに対して、それくらい当たり前だと思って、というか、なんでもっとここまでやってくれないんだろうって、またイライラした。
そんな自分にも疲れていた。
そんな時に、職場の人間関係で、
少しつまづいた。
上司から連絡が来て、その瞬間
心の奥でポキッと音がした。
今までイライラすることで、保っていた何かが、このことをきっかけに、ポキッと心の奥で折れたのだ。
悔しくて、悔しくて、悔しくて、
涙が止まらなかった。
明確な理由は、わからなかったし、
なんとなく知りたくなかったから、
泣くことで、傷が思ったより深く痛かったことを
見て見ぬ振りをしたのかもしれない。
その日から、少し元気がなかった。
なんの為に、私がんばってるんだっけ?
完全に、何かを見失ってしまった。
会社も1日休んだ。
少し悲しいような、大丈夫なような、輪郭がない気持ちの中、ただただぼーっとした。
友達と会っても、彼氏に話を聞いてもらっても
自分の中で明確な答えが見つからず、
モヤモヤしながら、明日が来るのが億劫な毎日を過ごした。
そして、今日。
今日から連勤。当然朝の足取りは重く、ギリギリまで寝て、ギリギリで準備をして、案の定駅までの道のりを走って、電車に揺られて、会社に行った。
お客様のアポがなかったので、
タスクに集中できる日だった。
私たちの会社は、フリーデスクなので、いつも座る場所が異なるのだが、今日は隣に、最近異動してきたばかりの上司が座った。
その人は、1年前まで他の部署で一緒に働いていた人だったけど、その時は、少し苦手人だった。
その人は、サービス精神もあり、仕事ができる人だったので、(YouTuberのヒカル系の頭いい話し方する人)
別に相手が悪いわけではないが、自分の営業に自信がなさすぎて、アドバイスを受けるたびに相手に嫌われているような気がして、避けていた。
でも、異動してきて、この部署は私の方が先輩。
前よりも、対等に話せている気がした。
今日は、隣の席だったので、仕事のことも
プライベートなことも色々話をした。
別に何か特別なことをしてくれたわけじゃない。
ただ、なんか仕事を一緒に考えながら
こうがいいかもとか、こういう案もあるとか、
相手の意見を汲み取りながら、作っていった。
私が作業していることに対して、
こういうやり方もあるよと気にかけてくれた。
少しだけ、楽しく話をした。
それだけのことなんだけど、
なんとなく、心がほぐれた気がした。
気遣いがあたたかった。
それは、紛れもなくその人が持つ優しさだった。
特別なことをされたわけじゃない。
向こうには、私を気遣ったなんて
思ってないと思う。
でも、気がついた。
例えば、ありがとうと伝えることだったり、
最後まで笑顔で目を合わせて挨拶することだったり、
大丈夫?ではなく、相手の考えていることを汲み取って、行動してあげることだったり、
大変そうな時に、声をかけてあげることだったり、
それが大切なんだって。
人の持つ優しさに触れた時に、気がついた。
もちろん、人だから間違えることも
見返りを求めてしまうこともあるけれど、
私は、誰かの優しさに救われて、ここまで生きてこれたって気がついたから、私も与えられる人になりたいなって。
私なりにでいい。
そういう人を目指していきたいと思った。
そして、やっぱり周りに、そういう人がたくさんいることに感謝をして、その人たちにも何か与えられるようにいたいなと思った。
そう思った時に、私の痛みやモヤモヤは少し消えていた。
悩んでいる時、どうしても自分の心や気持ちばかりを優先して、見てしまう。けれど、本当はもっと外の世界を見ることの方が、重要なのかもしれないと、前を向いて、モヤのかかった景色の向こうを想像して、よく目を凝らせば、晴れ渡る景色が広がっているかもしれない、と。
その景色を信じで、今日も生きてみよう。
気が狂いそう
優しい歌が好きで
あああなたにも聞かせたい
このまま僕は汗をかいて生きよう
ああいつまでもこのままさ