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大人になって。

大人になって。

悲しい夜が増えた。

一人で過ごす時間が増えた。

大切だったことを、
思い出せなくなったことが増えた。


死にたくなるような、出来事があったわけじゃない。

誰かに、ものすごく傷つくことを言われたわけじゃない。


ただ、なんだか、気づいてしまったんだ。
大人になるって、手にしたたくさんの宝ものを
どんどん手放していくことなんだなって。


必死になって見つけた自分の答えも
笑あって支え合った友人も
育ててくれた家族も
そばにいれたのは、あの時だけで
歳を重ねていくと失っていく。


初めて、深夜まで友人と一緒に過ごしたあのドキドキも
初めての世界に足を踏まれた時の高揚感と緊張も
ものすごく傷つけられたことも
誰かと分かち合う喜びも楽しさも

だんだん感じなくなっていく

もう失いたくないのに。


そのことに、気づいていないふりをして
過ごしていたと気づいてしまったんだ。


私はこれからどうすれば。

もう耐えられないよ。


失う悲しみに耐えられない。



追伸
この記事を書いたときは、少しセンチメンタルになっていたのかもしれない。少し寒くなってきたせいなのかもしれない。


きっと、あの頃は、「仲間」と生きると。なんとなくそう思っていたのかもしれません。
私の人生は、そうやって構築されてきたのだと思う。

「仲間」は今もいる。
そばにはいないけれど。

時々、心温まる時間がある。
それでいいのかななんて。

一人で生きていく覚悟をしようと。
そんなことを深まる夜に一人考えました。

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