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英語教育の理想と現実
こんばんは。今日もお疲れ様です。
さて、今日は英語教育について本職で感じていることを書いてみようと思います。
皆さん、国が求めている英語教育のレベル、ご存知ですか。
中学校の学習指導要録では、
「外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う。」
とあります。どういうことかって、つまりは、外国語や他国の文化に触れる機会を作り、興味を持たせ、日常会話程度のことができる力をつけるのよ。
ということ。
中学校では、3年間で学習するそれぞれの教科の時間数が決められています。
それぞれどのくらいかわかりますか。
実は、中学校で一番学習するのは「外国語(英語)」なんです。
母語である日本語の基礎を学ぶ「国語」よりも、日本の成り立ちを学ぶ「社会」よりも、学力が下がって・・・と学力調査のたびに話題になる「数学」よりも、
「外国語(英語)」
となっています。他教科を削ってでも、力を入れたい。自治体によっては英検の公費補助の制度があるほどです。小学校でも必修科され、英語学習のスタートが低年齢化されています。
じゃあ、その結果はいい方に進んでいるのか。
国が力を入れれば入れるほど、「英語嫌い」が増えているという事実があります。
「英語嫌いな人〜正直に手を挙げていいよ〜!」
と聞くと、生徒の8割強が周りを見渡して、安心しニヤッとしながら手をあげる。
そんな光景が、4月の当たり前になってきました。
どうしてそうなるのか。課題はなんなのか。日々、壁にぶち当たる授業。
学びとは本来、興味を持ち自ら進んで取り組んだ先に得るもの。
であるとするならば、中学入学時点で興味を持たせることに失敗していては、
基礎的な能力も何もないのではないか。
外国語はなんのために学ぶのか。試験のためか。受験のためか。
言語学習と他教科の学習の違いはなんなのか。
悩みは尽きません。