心が震える瞬間を守るために、私はカメラを手に取った
FUJIFILM Xシリーズが生活の一部になって本当に良かった。
2020年4月、新婚生活が始まると同時に体験したコロナ禍での緊急事態宣言。数ヶ月間、漠然とした不安と恐れに駆られていたことを覚えています。
そんな時、私の不安を振り払ってくれたのは、カメラのファインダーから覗いた景色の美しさでした。
身近な場所でも、旅行先でも、五感を使って感動したい。小さなことでもいい、いま生きている世界に「ああ、良いなあ」と思うものを発見したい。
どれだけ単調な日々に思えても、先が見えない不安に狸寝入りをしたくなっても、美しいものを発見して、心洗われる自分がいる。
それはまだ、未来に対する希望を捨てていない証なのだと思います。
美しい、と感動に震える経験が、心を明るく照らしてくれる。
そう実感させてくれたのは、FUJIFILM Xシリーズの一眼レフでした。
FUJIFILM X-T4と
XF16-55mmF2.8 R LM WR
これは、カメラ好きの夫が、「夫婦で一緒に撮って歩いてみたい」と言って贈ってくれたもの。
SONYのa7Ⅲと何本かのレンズを売却し、その日のうちにX-Pro2とX-T4をお迎えしました。
卒業したSONY一式。
めちゃくちゃ良いカメラとレンズ達だった……。神レンズことNOKTON 40mm F1.2が大好きだ~!
夫婦それぞれボディを持つことができるようになってから、私たちはどこへ行くにもカメラと一緒。
旅行先にはもちろん、近所のカフェに行くだけのお散歩にも。
私が主にX-Pro2、夫がX-T4を使用しています。
Xシリーズの見た目がとにかく好き。X-Pro2は特に、クラシックカメラのような佇まいが気に入っています。
FUJIFILMのXシリーズの魅力はなんといっても、その色彩描写です。
フィルムシュミレーション機能が搭載されていて、アナログフィルムの中から選んで撮るように、色調や諧調を変えることができます。
カメラで写した新緑の軽井沢は、驚くほど生命力にあふれていました。人けの無い森で、何度も何度も深呼吸をしたな。
ファインダーを覗き、陽に透ける植物の美しさに夢中になって、木漏れ日を探して歩きました。
フィルムシュミレーションは、クラシッククロームを好んでよく使います。
ドキュメンタリー向けに作られていて、全体的に鮮やかさが抑えられた印象です。
夏の盛りのみなとみらいと、入道雲を撮りました。
何でもない休日も、カメラと一緒。
久しぶりのカフェラテも、旅先で見た朝日も、私にとって忘れられない美しい景色です。見たままの景色が記録に残るって幸せだ。
秋の柔らかい夕陽や河川敷のすすきも、クラシッククロームで撮りました。
少し濁った色彩が好きです。
風を感じて、匂いを感じて、音に耳を澄ませ、色に惹かれて、カメラを構える。
ファインダーを覗いて見えた世界に「わあ!」と声が出てしまうほど、心震わす。
そんなふうに、ファインダーから覗く景色に、未来への希望を感じ取ってきた1年でした。
話題の漫画に「人は心が原動力だから、心はどこまでも強くなれる」という台詞がありましたが、良いカメラは心の栄養剤だなあ、と思います。
来年も、この世界の美しさにたくさん感動できますように!
映画のような記憶を記録するために、動画にもチャレンジしたいな。