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魂婚心中 芦沢央著を読んで

表題作含め6篇のSFミステリ

1.表題作『魂婚心中』
幼少時から「なんか変」と言われていたりっちゃん。推しに救われ、推しにはまる。マッチングアプリ「KonKon」で独身者は、死後結婚ができる世界。不穏な展開。ラストはバッドエンドともハッピーエンドともとれる。

2.ゲーマーのGlirch
近未来のゲームで行うリアルタイムアタックの物語。本当にありそうなゲームの実況が、流れるように進んでいく描写はお見事。ゲームの映像がありありと浮かぶ。そして、ゲームにからめたラストもお見事。

3.二十五万分の一
嘘をついたら消えてしまう世界。
25万分の1は、何の確率か読んでみほしい。どんなことでも確率がある以上、当たる人がいるということだ。
後味は悪くない。

4.閻魔帳SEO
閻魔帳が実在する世界。天国に行けることが判明している罪業と善行が上位表示されるようにアドバイスするSEO業者がいる世界。しかし、この閻魔帳データはアルゴリズムが変わることがある…何気なく正しさの意味を問う作品。これ好きだった。そして、最後の言葉!(意味を調べた)芦沢先生、やってくれる。

5.この世界には間違いが七つある
シュール!

6.9月某日の誓い
あぁ!この世界観はいい。全然関係ないんだけど『儚い羊たちの祝宴』の「玉野五十鈴の誉れ」を思いだすなぁ、、、
傑作!

どの短編も面白い。満足。




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