遺書No.632 個人情報。
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2006.3.29
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近年ニュースになる事が増えた個人情報。
だけど、個人的には『余りにも今更』だ。
世間で言われる『個人情報問題』はともかく、周りの市民が金切り声を上げる個人情報云々のテンションは、ちょっと的外れだとも思わずにいられない。
むろん個人情報保護法案の施行は良い事だと思うけれど、例えば近年ニュースになる数々の事件。
ウィニーは別としても、個人データが流出とか多いやんね?
それに伴い、『どうしてくれるんだ!』『怖い!』『ふざけるな!』て世間の声が聞こえる。
一昨年だかにヤフーから流れた事もあったけど、
では、具体的にはどんな被害を思い浮かべた上で怖いと言ってるのか?
まさか被害の例も想像できずに言ってるのか?
秘匿すべき情報が流れていいという話ではない。
そこは企業責任だし然るべき措置はいるだろう。
だが、はい漏れましたに対してヒステリックに叫ぶほどの何が怖いのか。いや、本題をさっさと言う方が良いのだろうけど、流れたって怖くないと思っている。
なぜなら、個人情報なんてのは漏洩事件のニュースを見て心配するまでもなく、とっくに流れまくっているからだ。
知っている人は知っているけれど、
氏名・生年月日・住所・電話番号なんてのは、
世の中に垂れ流しだと思って間違いない。
実際、十年以上前から【名簿屋】てのは存在するし、それも違法性を秘めた暗い存在じゃない。
実に堂々としたもんだ。
ネットで検索すれば一般の人にも分かるけれど、俺が知るだけでも日本で90社以上ある。
学校の同窓会名簿とかだけじゃない。
レンタルビデオ屋の会員名簿、通信販売の利用者リスト、宝石や絵画・教材といったセールスの購入者リスト、携帯電話所有者リスト、ゴルフクラブ会員権、看護婦リスト、在宅ワーク、アダルトビデオ購入者、エステ商品、エステクラブ会員、競馬予想会社利用者、クレジットカード会員、
リスト名を挙げたらキリがなぃ。
驚くのもアホくさい程に溢れている。
それも、書いてないけどもっと日常生活に身近なリストも満載だ。
自分の財布を見てごらん?
どこかしらの会員証あるでしょ?
それも流れてるよ。
ほぼ間違いなく。
何が言いたいかって~と、今更個人情報を心配する事がアホくさいくらい、氏名・住所・携帯・生年月日程度の情報は出回っている。
リストにもよるが、何かの購入者リストじゃなければ一件数円単位で売買されている。
そもそも、メディアもハッキリするべきだよね。
個人情報に関して問題を挙げる際に、きちんと「問題として取り上げる個人情報とは、氏名・生年月日・住所・電話番号に留まらず、国民一人一人が己以外に知られると害のあるプライベートな情報をさす」みたいな。
うまい表現が浮かばなかったけれど、つまり問題に取り上げる個人情報ってのはあくまでも口座やカードの暗証番号だったりするコアな部分だ。
だから逆に言えば、名前や住所なんて今更流れたってニュースがあっても何も心配いらない。
心配いらないっていうと語弊があるかもけれど、いや、ないな。改めて新たな被害の危険性はほとんどないって意味だ。
もし氏名や住所、電話番号で問題がおきるなら、すでに起きているレベルって事。
いやまじで。
逆に言えばカタギな一般の人でも、その程度の情報なら誰でも手に入るのが現実。
更に言えば、ちょっと知っている人なら携帯のメールアドレスから電話番号を割り出す事も出来るし、個人の氏名を特定する事も出来る。
これは誰にでもって訳じゃないけど、実はさほど難しくもない。
こんなのは知っている人にしてみればホントに常識だ。
で、今まで知らなかった人がこれを読んで、今頭に浮かべる以上にデータは当たり前に出回っている。
おそらくこう言っても更に想像を上回ると思う程に。
ネットや通販で下着を買った女性や、包茎手術を受けた男性、それも全部流れている。
性と金とコンプレックス、商売で廃れない市場と言われるこの3つに関しては、同時に名簿も高値で売買される。
・・・まーなんだ。
何が言いたいかってゆーと、だから普段からもっと世間に対して詐欺やらにゎ注意しなきゃいけないし、逆に氏名や住所電話番号に関しては、今更流れた事実を知ったところで身構える必要もないぞって事だ。
なんだか簡単な話なのに長くなっちゃった。
つまりアレだ。
皮肉な表現だが、改まって心配しなくてもアナタの個人情報なんてとっくに出回ってるんだからいちいち騒ぐなよって話ね。