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アイデアがいつも通らなくて、モヤモヤ。

仕事にはクォリティと同時に、相性みたいなものがどうしても関わってくる瞬間があると思います。自分がめちゃくちゃいいと思っているけど、なぜかうまく相手に伝わらなかったりすることもある。

やる気のある身近なメンバーがこんな感じで悩んでいた時、どんな言葉をかけてあげたものでしょうか。

こんにちは、Any MaMa(エニママ)を運営しているアンダースタンドの河田です。今回は、メンバーからのこんなモヤモヤ相談です。

新しいアイデアを伝えているつもりなのに、自分のものが採用されなくて、他の人のものが採用されるんです。中身はほとんど同じなのになんでなんでしょうか・・・。

全く同じ感覚を持っていた期間が僕もとても長かったので、すごくわかります。悲しいですよね・・・。

本当に全く同じ品質だったと仮定した上で、こんな提案をしてみました。

足りないのは能力ではなく、信用

この問題は、主語を提案される側の人にして考えてみると分かりやすいかもしれません。仕事じゃなく、日常にこんなシーンがあったらどうでしょうか。

例えば、知らない人に、いきなり「ポルトガル産のこのカップ麺美味しいから食べてみ」と言われたらどうしましょう。

しかもパッケージの見た目もなんだか日本の物とは思えない派手さだったりして・・・。けっこう抵抗ありますよね。

一方、あなたの親友でポルトガルで20年生活をしていた人に、同じものを進められたらちょっとリアクションは違うはずです。

この事例でもおわかりの通り、相手に新しいことを提案して、受け入れてもらおうとしたらそれ相応の信用が積み上がってないと難しいことがほとんどです。つまり、誰が言うか、持っている信用の差が、受け入れてもらえるかの差となります。

これは不公平でもなんでもなく、とても合理的な事象だとも思います。

なぜなら、初めてやること、新しくやることを受け入れる判断をすることってとても難しいことです。リスクだらけなのです。新しくやることのほとんどは誰も慣れていないから、失敗もしやすいし、大変になることがほとんど・・・。だから、信用に頼りたくなるのも分かりますよね。

んじゃ信用ってどうやって作るの?となります・・・。

積み上げるか、借りるかの2択。

ご存知の通り、信用というものは「時間」×「行動」の面積によって積み上がっていくようなことがほとんどです。信用に足る人物であると思ってもらえる行動が積み重なっていくことによって出来上がっていきます。

ただ、このアプローチは時間がかかるので現時点でのモヤモヤの解消には何も寄与しないと思われます。

よくあるのは信用を借りると言う手法。

自分より信用のある人に言ってもらうというあの作戦です。人間関係が大きく影響するような雰囲気の組織ですととても効果的なので、試してみてもいいかもしれません。ただ、見当たらない時はちょっと難しいですよね。いわゆる「根回し」的な動きが必要になります。

あとは、データなどの信用を借りるという手法もよくありますが、このアプローチは何かとお手間がかかるので大きく重要な提案のときに使うくらいにしておいた方がいいと思われます。

なんとなく、物足りない提案ですよね・・・・。
もう一つ、アイデアがあります。

新しい提案を、新しくないものに見せる

新しいものというのは、先ほどお伝えした通り、みたことがない、やったことがない故にリスクを伴う物として伝わる可能性が高くなります。

ここで、おすすめするのは「事例」を用意する大事さです。ここで言う事例は2つの種類があります。

a)相手にとっては新しいけど、外の世界では実施したことがある事例。
b)外の世界でも実施されたことがないが、自分では試してみた事例。

いずれの場合もポイントなのは、事例を伝えることで、新しいことが「誰かのチャレンジによって検証された、新しくないもの」に変わるという点です。

新しいけど、新しくないものに見せる。それによって、新しさが持っていたリスクを小さくなるというなんだか不思議なことが起きるのです。

現実問題、新しくていいですよ!と提案をするよりも、新しく見えますが、実はこんな事例や検証結果もあって、、、と伝えた方が相手は安心するのではないでしょうか。

結構、提案するときにありがちなのが「新しい」と言うことに酔ってしまうというケースです。アイデアフルな人ほど起きがちな現象です。でも、相手にとって大事なのは確実性の高い成果であって、新しい=GOODではないはずです。

b)外の世界でも実施されたことがないが、自分では試してみた事例。

こちらを選ぶようにしておくと、同じ事例でも成果を得るリアリティが格段に高まってきます。やってみて欲しいことは、自分でやってみる、これが意外と大事です。また、主体的な姿勢や目的意識の高さに相手も安心してくれる可能性が上がるはずです。

もちろん、通らずとも「新しいサムシング」を提案し続けることで、「新しいことなら○○さん」と言う立ち位置を作ることは可能です。ただ、このやり方は時間とのトレードオフが発生するので、あくまでも中長期的な視点で考えた時のアドバイスになるかなと思います。

今日はこんな感じです。
皆様、良い一日を〜〜。


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