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(本)『ファンベース』 - 流れる顧客から伝播するファンへ

作成目的

私自身の知識整理と備忘録📝
インプットした内容を図で、要約したり抽象化したりしました。
具体的な事例が多くとても学びになった一冊。
他の方にとっても、このページが役立てば嬉しいです😌

全体要約

キャンペーンで、新規に向けてアプローチしても、
新規顧客はすぐに流れ、売り上げ効果が出るのは一瞬。
顧客枯渇、情報過多の現代の社会で企業が売れ続けるには、
ファンへの施策を怠らないようにしなければいけない。
ファンを大切にし、ファンをベースに売り上げや価値を上げることが、
長期的な売り上げの伸びに繋がる。

『ファンベース』図解要約

参考価格

新書:990円 電子書籍版:825円 (2023年7月11日現在)

要約


◎はじめに

①ファンベースの定義
 ファン=自社の支持者、ベース=土台・母体
②現状
 a.  ファンの優先度が低い
  理由)
  ・黙って買ってくれる
  ・新たな売上に影響が出ないと認識されがち
 b.  新規顧客の獲得が難しい
  理由)
  ・キャンペーン:情報過多の社会で埋もれがち
  ・顧客:人口減少によって枯渇しがち
③ファンベース施策の目的
 売れ続けるサイクルを作ること=企業が目指すべき最大の社会貢献の実現

第2章 ファンベースが必然な理由3つ

①ファンは売り上げの大半
 パレートの法則(20:80)
 =全顧客の上位20パーセントが売り上げの80%を生み出す。
②社会情勢
 社会:毎年100万人減+保守的な高齢者が大半
 超成熟市場:選択肢が多すぎる。差別化しても真似される。
③ファンから生まれるファン
 影響力:SNS<<<友人の言葉
 友人の言葉が他のどんな宣伝やキャッチフレーズよりも響く。

第3章 ファンへのアプローチ法3つ

『ファンベース』ベージックアプローチ

共感

a.  ファンを傾聴フォーカス
◎ファンミーティング施策
→他社とは違う自社の良いところを発見できる。
 ・定期開催
 ・上位トップ20%のファンのみ集める
 ・トップからの挨拶用意
 ・ファンを交えた会議用意(ここで出てくるワードがCMに効果的)

b. ファンであることに自信を持ってもらう
 - 日本人は自分に自信がない
・ファンのオーガニックな言葉をサイトに載せるなどしてアクセス可能に
・ファンのSNSのリツイート、マス広告
 →新規だけでなく、既存のファンの自信に繋がる

c. ファンを喜ばせる(新規より優先)
・ファンに情報を一番に届ける

愛着

d. 商品にストーリー、ドラマをつける
・創業ストーリー、苦労物語、開発ストーリーを全面に出す

e. ファンとの接点を大切にする
・接点を忘れられないものにする(神対応)
・SNSは愛着を持ってもらうためにする

f. ファン参加型の場を増やす
・ファンが大切にしているのは、商品そのものではなく、商品が大切にしている価値。
→同じ価値に共感できる人を集めるのが重要

信頼

g. 誠実なやり方か問いかける
・多すぎる広告接触は、反感、怒りに繋がることも
・不祥事は隠すのではなく、きちんと説明

h. 細部までみせ、丁寧に紹介
・商品力や品質の根拠となる研究開発や製造工程、製作過程を見せる
・開発者、技術者、職人の顔をサイトに出す

i. 社員の信頼を大切に(最強のファンへ)
・創業の志、ミッションを共有し直す
・ミッション実現について何度も議論
・社員自身が「我が社はちゃんとしている」と思えることが大切

第4章 アプローチアップグレード法3つ

『ファンベース』アドバンスアプローチ

熱狂

a. 価値をより全面に
・スティーブ・ジョブズ:社員に向けてスローガンのプレゼン
・SNSで競合他社の発信であっても、考えが一緒であればリツイート

b. 身内として扱い共に価値を上げていく
・アンバサダープログラム
 例)ネスカフェアンバサダー、AKBの投票システム

無二

c. 忘れられない経験、感動
・ファンへのおもてなし
 例)広島カープ:東京のファンを無料招待
・ファンと楽しむ
 例)ネスカフェキャンプ:サプライズゲストを用意し、事前期待を上回る

d. コアファンと共創
・共に商品開発
 例)じゃがり校:ネット上のコミュニティ
 例)マツダのアテンザ:5人の熱狂的ファンと開発
 例)キャンプ用品のスノーピーク:ファンと一緒にキャンプ

応援

e. 等身大の発信
・人間味を出す(結局人は人間を応援する)
・有名社員の等身大発信

f. ソーシャルグッドを追求
・募金活動のアピール
・地域への寄り添い
 例)シニア想いのイオン:ラジオ体操イベント、ウォーキングコース設置

お礼

誰かに見られることを意識し、図でまとめると、すごく考えが整理され、スッキリしました。
見てくれて、反応してくれてありがとうございます。
見てくださった方にも、何か良い影響ががあれば幸いです。

実際の数字とともに紹介される多くの事例がとても参考になりました。
佐藤尚之さんの本、ぜひ、読んでみてください。


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