子どもに知ってほしい&大人に読んでほしい絵本(児童書)
みなさんは絵本(児童書)を読みますか?
子育て中の方は、読み聞かせなどで子供と一緒に触れることはあると思いますが、そうでない方はあまり読む機会は少ないかもしれません。
そんな私も子育て真っ只中なので、まだまだ絵本とは縁のある生活をしているのですが、大人にこそ絵本(児童書)を読んでほしいと感じてます。
それは、絵本には生きる上で大切なことが絵と短い言葉でギュッと詰め込まれているからです。
小説同様、読む人のその時の心情によっても「響く・響かない」があるかもしれませんが、絵本や児童書にも幅広いジャンルがあるので、1つ自分に合ったジャンルや作家さんを見つければ、「今の自分」に合った本を見つけ出すことができるかもしれません。
我が家の本棚にあるオススメの絵本(児童書)を何冊か紹介します。
なんだろう なんだろう 著:ヨシタケシンスケ
言わずと知れたヨシタケシンスケさんの作品です。
「なんだろう」の疑問を抱いている登場人物が代わる代わる出てきて、「こういうこと? ああいうこと? こういうこともあるよね…?」と、その疑問について考えるお話です。
例えば…
・「友だち」ってなんだろう
・「正義」ってなんだろう
・「ゆるす」ってなんだろう
・「立場」ってなんだろう
などなど。
この本のいいと思うところは、解決しないところかなと思います。
人それぞれに考え方があって、答えも人それぞれで、ひとつじゃない。
改めて聞かれると、確かに「なんだろう」と思うこと。そのことについて考えるキッカケになる本です。
ヨシタケさんのほっこりした漫画形式なので、大人も子供も楽しく読めます♪
メメンとモリ 著:ヨシタケシンスケ
同じくヨシタケシンスケさんの著書です。
「人は何のために生きているの?」の話。
ひとつ前の記事でも少し書きましたが、「メメント・モリ」=「死をわすれるな」という言葉が題材になっています。この本の中ではメメンという女の子と、モリという男の子が登場人物です。(親子…? その辺りの設定は分かりません…)
凄く奥深い内容なのに、ヨシタケさんの素敵なイラストと少ない言葉で、スッと心に入ってきます。
ヤワな大人にならない!生きかたルールブック 監修:齋藤 孝
明治大学文学部教授の齋藤 孝先生が、本を通じて身につけた「生きかた」を50のルールとしてまとめたものです。
【ルールの例】
・迷いや不安があっても、自分で決める
・たくさんの人とつきあいながら、自分らしくいる
・満足するこころを育てる
・能力をむやみに自慢しない
…など、全50のルール。
わたしが特に気に入ったルールは「人にした親切は、さっさと忘れる。人にかけてしまった迷惑は、ずっと忘れない。」です。
本書のおわりにもありますが、どれも「ちょっとしたこと」です。
人生は「ちょっとしたこと」が積み重なってできていくもの。それを知っているかどうかで、人生は大きく変わっていくもの。
”生きるヒント”が見つけられる1冊です。
メシが食える大人になる!よのなかルールブック 監修:高濱 正伸
花まる学習会 代表の高濱 正伸先生が、塾をスタートさせてから子どもたちに伝えつづけたこと。
【ルールの例】
・すぐに「きらい」「苦手」と言って、自分の世界をせばめない
・「なぜだろう」と考える習慣を、身につける
・「失敗」を「失敗」のままにしない。「経験」にする。
・努力が報われるとはかぎらない。それでも、努力しつづける。
・他人を批判したくなったら、「自分はどうなんだ」と考えてみる。
・「自分はひとりで生きられる」なんてかんちがいしない。
・親より長生きする
・合わない人がいるのは「よのなかの当たり前」だと知る。
・人生の主役は自分自身。人生の進路は自分で決める。
…など、全50のルール。
私が特に気に入ったのは「まず自分が幸せになって、それから人を幸せにする」です。子どものころだったら、なんで?って思っていたかもしれません。しかし色々と経験してきて、自分に余裕がないときに他人のことまで考えることは不可能だと知りました。自分の心に余裕や豊かな気持ちがあるときこそ、相手への思いやりの心が芽生えるのだと実感しています。
子どもの時に出会いたかった本です。
大人になった今でも、刺さる言葉がたくさんあります。大人になって経験値があるからこそ、深く納得できる部分が多いようにも感じます。
今回紹介したものは一部ですが、短く、すぐに読める絵本(児童書)だからこそ、子どもにも、日々忙しい大人にも読んでほしいと感じます。
※絵本(児童書)と記載しているのは、ジャンルが絵本なのか児童書なのか、私が分かっていないので、このような記載にしています…
ぜひ、ちょっとした空き時間や寝る前の読書として絵本(児童書)を取り入れてみてください♪