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【人魚が逃げた】からアンデルセンまで

大好きな青山美智子さんの新刊が出たので購入しました。
作中にでてくるアンデルセン。読みながら改めてアンデルセンの「人魚姫」の話ってどんなだったっけ?と気になり、関連する2冊も購入して読みました。

人魚が逃げた 著:青山美智子

青山さんならではの、短編集のようで、どこかが繋がっている物語。
考えさせられたり、クスっと笑えたり、読みながら情景を思い浮かべ、とても読み心地の良い物語でした。
読了後、また読み返したいと思わせてくれる1冊です。
田中達也さんが手がけた装画も、とても魅力的です。

「ーーー得意なことって、やれと言われなくても勝手にやってること、だと思います。親とか友達とか、まわりに誰もいなくても、人が見ていないときにやってしまうこと、それが本当にやりたいことじゃないかと思うんです」

P.62より引用

刷られるのが百万部であろうとたった一部であろうと、結局、一冊の本を通して作家と読者は一対一の会話をしているのだということを。

P.155より引用


ママおはなしよんで 幼子に聞かせたいおやすみまえの365話

「人魚姫のお話=ディズニーのリトル・マーメイド」だったので、青山美智子さんの『人魚が逃げた』の作中に出てくるアンデルセンの「人魚姫」のお話が知りたくて、ブックオフで探してみたところ、分厚い読み聞かせの本の中に2ページほど「人魚姫」が載っていたので購入しました。短くまとめられているので子どもへの読み聞かせにピッタリの長さ。
人魚姫ってこういうお話だったのか!と分かり、この話を知ったうえで『人魚が逃げた』を読みたかったと思いました。再読しよう。


アンデルセンの夢の旅

童話の王さま アンデルセンの物語。
子どもにも分かりやすくアンデルセンという人物を知れる絵本です。
物語の中でアンデルセン本人が乗り合い馬車の中でエルサという女の子に、物語として自分の幼少期からのお話をしてあげます。そのお話の中に「親指姫」「みにくいアヒルの子」「はだかの王さま」「雪の女王」なども出てきます。
読みながら、自分が幼少期から聞いてきた有名なお話のほとんどはアンデルセンが作った物語だったのかと知りました。
物語の題名と作者はセットで知っておかないといけないですね。
子どもへの読み聞かせの時は、その点にも気を付けて読むようにしています。

「わたしの人生は、ひとつのすばらしいメルヘンでした」
ーーーハンス・クリスチャン・アンデルセン


1冊の本から関連する他の本が気になり、芋づる式に読み広げていくのも読書の魅力だと思っています。
今回の『人魚が逃げた』も、まさにそれが当てはまる1冊です。
手に取った1冊の本から、次々に読書の世界観が広がるっていいですよね。




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