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【詩】「bolero」

照らす光
眩しくて目を閉じた
瞼が作った闇の中で
その残照が点っていた

滅多に見ない夢の中で
微笑んでいた
たった独りで
誰もいない夜の月の下で

どこかへ向かおう
この身に渦巻く全てを抱いて

明ける夜
朝陽に目を細めた
答えのない時間が
また今日も始まった

見たことのない景色が
広がっている
いつもと同じなのに
彩りがただ違う

どこかへ向かおう
傷ついているけど歩みを止めたくない

巡る夜
眠りを求めて目を閉じた
堕ちていく身体に
そっと痛みが走った

いつもと同じなのに
何もかもが違う

どこかへ向かおう
もうここには欲しいものはない

どこかへ向かおう
啼きつづけている感情を引きずって

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