【詩】「目の前にある道」
少ししか気付かないフリをして
言葉を振り回すのは悪いクセ
僕を愚かだと笑う人がいて
僕はその通りだと肯いて背中を向けた
目の前にある道は僕しか歩けない道
寂しさに崩れ落ちるそのときまで往け
さりげなくいつもよりピッチをずらして
見える風景を少し変えてみる
僕を胡散臭そうに見る人がいて
僕は視線をそらして俯きながら通り過ぎた
目の前にある道は僕しか歩かない道
後悔に押しつぶされるそのときまで往け
泣き喚きながら誰かを探して歩いたこと
手を握りながら誰かと寄り添って歩いたこと
ゆっくりとそれでも確実に時間は流れる
ゆっくりとそして静かに命が燃えていく
ここまで来たことに胸を張れ
どんなカタチでも僕は僕だ それ以外に何がある?
目の前にある道の先は誰にも分からない未知
二度歩くことの叶わないこの生を終わりまで往け
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?